「愛の不時着」で再注目!涙の女王、チェ・ジウの現在
人気ドラマ「愛の不時着」で、かつて一世を風靡した「天国の階段」が取り上げられ、カメオ出演もしたチェ・ジウ(45)。第1次韓流ブームを牽引し、“涙の女王”とも呼ばれた彼女の現在を追ってみた。
【写真】どの時代も美しい!2005年~2017年のチェ・ジウ
「愛の不時着」で、ヒョンビン演じる北朝鮮のエリート将校リ・ジョンヒョクの部下、キム・ジュモク(ユ・スビン)は大の韓流ドラマ好きで、中でも「天国の階段」で主演したチェ・ジウの大ファン。ヒロインのユン・セリ(ソン・イェジン)から「韓国に来たら、ジウ姫に会わせてあげる」と言われていたが、ドラマの終盤で約束通りにジウ姫との対面をサプライズプレゼントされて、ジュモクは大感激することに。
というわけで、本人役で「愛の不時着」に出演したチェ・ジウ。撮影時は、2018年に結婚した9歳年下の夫との間の子供を妊娠中だっただけに大きな話題を呼んだ。もっとも登場シーンはレストランでテーブルを挟んでの歓談。美しくほほ笑みながら「天国の階段」の名ゼリフである「愛は戻ってくる」を口にして、ジュモクはもちろん韓流ドラマファンを喜ばせた。
1975年生まれのチェ・ジウは、2002年の「冬のソナタ」でヨン様ことペ・ヨンジュンと共に、日本の韓流ドラマブームを牽引した立役者。次ぐ2003年の「天国の階段」ではクォン・サンウと共演。涙腺崩壊ドラマと言われた同作では彼女の美しい泣き顔が評判に。「ジウ姫が泣けば泣くほど視聴率が上がる」とまで言われて、“涙の女王”の異名を得ることになった。
日本のバラエティー番組やCMにも顔を出し、2006年にはTBSがテレビ放送50周年記念作品として日韓で共同制作した「輪舞曲 ~RONDO~」で主演、竹野内豊相手にラブストーリーを演じた。映画でも活躍し、「美しき日々」で共演したイ・ビョンホンと『誰にでも秘密がある』(2004)でラブコメに挑み、『連理の枝』(2005)で本格的な悲恋を演じたが、大ヒットには至っていない。
また、チェ・ジウのドラマ出演作には「101回目のプロポーズ」(2004)をはじめ、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」をリメイクした「負けたくない!」(2011)、「家政婦のミタ」をリメイクした「怪しい家政婦」(2013)と日本の人気ドラマのリメイク作が目立つ。2014年には「誘惑」で、「天国の階段」以来、11年ぶりにクォン・サンウと共演を果たしたが、以前ほどの人気を集めることはできなかった。
長らく人気の低迷を噂されていたが、2015年、ラブコメディーの「2度目の二十歳」で人生初のキャンパスライフで自分らしさを取り戻すアラフォー主婦を生き生きと演じ、改めて評価されることに。以降、「キャリアを引く女 ~キャリーバッグいっぱいの恋~」(2016)、「世界でもっとも美しい別れ」(2017)で高評価を得ている。
今年5月に無事女児を出産してママとなり、公私ともども充実しているチェ・ジウ。現在は休養中だが、どんな作品で復帰を飾るのか。今からが楽しみだ。(前田かおり)