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森崎ウィン「二股、三股はしません」とキッパリ カンヌ選出『本気のしるし』で優柔不断男を熱演

森崎ウィン
森崎ウィン

 森崎ウィンが9日、都内ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた『本気のしるし 《劇場版》』(公開中)初日舞台あいさつに登壇。劇中で二股、三股をかける主人公を振り返りながら、「僕はしないです」と潔白を訴える一幕もあった。

【動画】イベントの様子

 本作は、メ~テレで放送された星里もちるの同名コミックに基づく深夜ドラマ全10話を、劇場版として再編集した恋愛サスペンス。サラリーマンの辻一路(森崎)が、ひょんなことから出会った葉山浮世(土村芳)のミステリアスな魅力に取り憑かれ、やがて破滅に向かっていく姿を描き出す。第73回カンヌ国際映画祭「オフィシャルセレクション2020」にも選出されている。

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 イベントには浮世役の土村芳、深田晃司監督も登壇。3時間52分という長尺の本編を鑑賞したばかりの観客の前に立った森崎は「本日は足元の悪い中、お越しいただきありがとうございます。皆さまのおかげでカンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクション2020に選ばれることになったこの作品ですが、ご覧になっていかがだったでしょうか」と問いかけると拍手が。その様子に登壇者たちも笑顔を見せた。

本気のしるし
左から森崎ウィン、土村芳、深田晃司監督。原作者の星里がキャストに寄せて描いたイラストと

 土村が「ドラマとして始まったこの作品が、映画として新しい姿でお届けできて。すごくうれしく思います」と続けると、深田監督も「4時間近くの映画を観てくださってありがとうございます。そろそろお尻が痛くなったころかもしれませんが、もう少しお付き合いください。20年前に初めて漫画を読んで、映像化したいなと思っていた作品なので、願いは叶うもんだなと実感しています」としみじみ付け加えた。

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 共感度「0.1%」と銘打たれた本作。主人公の辻は、女性に対して優柔不断な八方美人的な存在であり、善人なのか悪人なのかわかりづらい複雑な人物像となっている。森崎は「僕もウィンとして生きていく中で、自分のことも100%紐解けているわけではありません。辻くんに関しても、本当に理解しているかと言われればそうとも限らなくて。だから僕は女優さんたちとの会話、芝居のキャッチボールを楽しみながら、(芝居)させていただいたという所存でございます」と切り出しつつも、「ただひとつだけ勘違いしてほしくないのは……僕は二股、三股はしません」とキッパリ。会場を大いに沸かせた。

 一方、その場しのぎの嘘を重ね、周囲を翻弄(ほんろう)し続ける浮世にも「共感できない」「イライラする」といった声が上がっているという。演じた土村も「おそらく大多数の方は、なんだこの女性はと思ったと思います」と苦笑い。「確かにめちゃくちゃな行動が目立つ女性ではありますけど、なぜかわたしは興味をもって受け入れてしまいました。なぜそうなるのかなと考えた時に、その一見めちゃくちゃな行動は表面的な部分であって。その行動の裏にひたむきさや、ピュアな部分があるから憎みきれないというか。演じる上でも、どちらかというと見え隠れする部分を意識して演じていました」と浮世を分析した。しかし「浮世と似ている部分は?」と質問する司会者には「似ているところはまったくありません」とキッパリ否定し、会場は爆笑の渦に。

 深田監督も「ドラマで放送した時、想像以上に(浮世に)イライラされた方が多かったようなんですよ」と言い、「(辻と関係を持つ先輩役の)石橋けいさんも、(土村に対して)いいキャスティングだよねと言っていました。もちろん土村さんがそういう人だというわけではないんですが(笑)、このキャスティングは評判が良かったですね」と満足げな表情を見せていた。(取材・文:壬生智裕)

森崎ウィン、“共感度0.1%”の役と自身は似ていない!「二股三股しないです」映画『本気のしるし 《劇場版》』初日舞台あいさつ » 動画の詳細
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