スネイプ先生、ダンブルドア校長も…この世を去った『ハリー・ポッター』キャストたち
「4週連続 ハリポタ&ファンタビ祭り」を開催中の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)では今夜、第2弾『ハリー・ポッターと秘密の部屋』が放送される。第2弾の公開からは18年がたち、メインの子役たちが30代の大人になった一方で、惜しまれながらこの世を去ったキャストたちもいる。彼らの功績を振り返りたい。
【画像】かっこよすぎ!スネイプ役アラン・リックマンさんの素顔
スネイプ先生役アラン・リックマンさん
ホグワーツ魔法魔術学校の魔法薬学教授であるセブルス・スネイプを2001年から2011年まで全8作にわたって演じたのは、映画『ダイ・ハード』『ロビン・フッド』『ギャラクシー・クエスト』『ラブ・アクチュアリー』などでも知られるイギリスの名優アラン・リックマンさんだ。アランさんは2016年1月14日、膵臓がんのため69歳で死去。がんと診断されてから数か月後の出来事で、家族と友人たちに囲まれてこの世を去ったという。
『ハリー・ポッター』シリーズにおいてスネイプ先生は“もう一人の主人公”といっても過言でないほどの重要なキャラクター。原作者のJ・K・ローリングはまだ小説が完結していなかった映画第1弾の時点で、アランさんにはスネイプの名ゼリフ「Always(永遠に)」の裏にある彼のストーリーの断片を教えていたという。スネイプを誰よりも理解し、真剣に向き合っていたがゆえに撮影現場では監督とぶつかることもあったようだが、アランさんがそれほど真摯に演じたからこそスネイプは屈指の名キャラクターとなったのだろう。ローリングはシリーズ完結の際、アランさんに「ありがとう。わたしの最も複雑なキャラクターを正当に演じてくれて」という感謝の手紙を送っている。
ダンブルドア校長役リチャード・ハリスさん
ホグワーツ魔法魔術学校の校長アルバス・ダンブルドアを第1弾『賢者の石』と第2弾『秘密の部屋』で演じたのは、アイルランド人俳優・歌手のリチャード・ハリスさん。2002年8月に悪性リンパ腫の一種であるホジキンリンパ腫を患っていることが判明するも治療は順調で、当初は翌年撮影の第3弾『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』にも出演できると伝えられていたが、2002年10月25日、72歳で帰らぬ人となった。
3度も断った役を引き受けることになったのは、ひとえに11歳の孫娘から「引き受けなきゃ二度と口をきいてあげない」と脅されたからだというが、リチャードさんが役にもたらした優雅さ、穏やかさ、そして優しさは、まさにダンブルドアそのものだった。第3弾『アズカバンの囚人』からは同じくアイルランド人俳優のマイケル・ガンボンがダンブルドア役を務めた。
バーノンおじさん役リチャード・グリフィスさん
ハリー・ポッターの叔父で育ての親でありながら、魔法界に属するハリーにつらく当たるバーノンおじさんことバーノン・ダーズリーを憎々しく演じたのは、イギリス人俳優のリチャード・グリフィスさん。2013年3月28日、心臓手術後の合併症によって65歳で亡くなった。
ハリー役のダニエル・ラドクリフとは『ハリー・ポッター』シリーズのみならず、彼のブロードウェイデビュー作「エクウス」でも共演していた。映画では不幸な関係だったものの、実際にはリチャードさんはダニエルの大きな支えになっていたよう。ダニエルはリチャードさんの訃報に際し、「リチャードさんは、僕のキャリアにおいて最も重要な二つの時に傍にいてくれました。2000年8月、『賢者の石』の正式な撮影が始まる前に、僕たちはダーズリー家の前で撮影をしました。それが、僕がハリーとして撮影する、最初のショットだったのです。僕は緊張していましたが、彼が落ち着かせてくれました。それから7年後、今度は『エクウス』でご一緒することになりました。僕にとっては初めての演劇で怯えていましたが、彼の励まし、指導、そしてユーモアがその経験を喜びに変えてくれました。実際、彼が足を踏み入れるとどんな部屋でも、彼という存在によって2倍も楽しく、機知に富んだものになったのです。彼と知り合えたことを誇りに思います」とコメントを発表していた。(編集部・市川遥)