多才すぎ!『TENET テネット』ケネス・ブラナーの魅力
公開中の映画『TENET テネット』でセイターを演じているケネス・ブラナー。俳優・映画監督・演出家・脚本家として知られる多才な彼の魅力に迫る。(編集部・梅山富美子)
ケネスは、『ダンケルク』に続きクリストファー・ノーラン監督作品に出演。『TENET』では、主人公の名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)の前に立ちはだかる謎の悪人セイターを熱演し、圧倒的な存在感を放っている。
イギリスの名優ローレンス・オリヴィエの再来と呼ばれるケネスは、ロンドンの王立演劇学校(RADA)を首席で卒業。俳優・監督・演出家として映画や舞台の第一線で活躍し続け、今年12月10日には還暦を迎える。日本では、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)の笑顔がどこか怪しい魔法使いギルデロイ・ロックハート役などで知っている人も多いはずだ。
『ヘンリー五世』(1989)で第62回アカデミー賞の監督賞と主演男優賞にノミネート。ローレンス・オリヴィエを演じた『マリリン 7日間の恋』(2011)でも第84回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。また、2012年には、演劇と北アイルランド地域への貢献により、ナイトの称号を授与された。
映画監督としては、モーツァルトのオペラを映画化した『魔笛』(2006)、マーベルコミックのヒーローを描く『マイティ・ソー』(2011)、ディズニーのアニメーションの実写化『シンデレラ』(2015)、ベストセラー小説を実写化したダーク・ファンタジー『アルテミスと妖精の身代金』(2020)とジャンルの異なる作品を手掛けてきた。今後も、監督・主演を務めた『オリエント急行殺人事件』(2017)に続き、名探偵ポアロを演じる『ナイル殺人事件』が12月18日に日本公開を控えている。
そんなケネスについてSNS上では、「セイターとロックハート先生が同じ人!?」「セイター、ポアロ、ロックハート同じ人に見えない」「セイターって『オリエント急行』のポアロなの!?」という感想が。役によってさまざまな顔を見せるカメレオンぶりに改めて驚きの声が上がっている。