『シン・ウルトラマン』2021年初夏公開!スペシウム光線ポーズが明らかに!
3日、『シン・ゴジラ』の庵野秀明氏と樋口真嗣氏がタッグを組んで、円谷プロの人気特撮を映画化する『シン・ウルトラマン』の立像が、福島県須賀川市で行われた「須賀川特撮アーカイブセンター」の開館式で初披露された。開館に合わせて、本作が、2021年初夏に公開されることも明らかになった。
特撮アーカイブセンターは、「特撮の神様」と称される円谷英二氏が礎を築いた、特殊撮影技術や作品等の関連資料を調査研究し、市民に特撮文化を推進することを目的とした施設。開館式には、『シン・ウルトラマン』の企画・脚本を務めた、特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)理事長の庵野氏、監督の樋口氏、そして、准監督の尾上克郎氏も出席した。
映画は鋭意制作中だが、立像に関しては、アーカイブセンターの開館日に間に合わせるべく急ピッチで制作が進められた。披露されたスタチューの高さは約2mで、劇中のウルトラマンの1 / 33スケール。ウルトラマンの代名詞ともいえる必殺技・スペシウム光線を放つポーズが採用されている。
シン・ウルトラマンは、「ウルトラマン」にかかわるデザインを手掛けた、成田亨氏の目指した本来の姿を描くことをコンセプトに、ウルトラマンの美しさに少しでも近づきたいという願いが込められている。立像の初披露を迎えた庵野氏は「この須賀川特撮アーカイブセンターの顔として、お出迎えに相応しいものになったと思います」とその出来に太鼓判。樋口監督も「細部にこだわって作っているので、よく見てもらいたい。特に耳に注目してください!」とこだわりを述べていた。立像は2021年春ごろまで、同センターにて展示予定。
『シン・ウルトラマン』は、「ウルトラマン」の原点に立ち返りながら、現代社会を舞台に、“未だ誰も見たことのないウルトラマン”が存在する世界の体験を目指す作品。斎藤工が“ウルトラマンになる男”を演じるほか、西島秀俊や長澤まさみ、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり、田中哲司、山本耕史、岩松了、長塚圭史、嶋田久作、益岡徹、山崎一、和田聰宏といった面々が顔を揃える。
この日の式典には、宮田亮平文化庁長官代理・文化庁参事官(芸術文化担当)付 芸術文化支援室長の所昌弘、内堀雅雄福島県知事、橋本克也須賀川市長も出席した。須賀川特撮アーカイブセンター開館に寄せた庵野氏のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
庵野秀明コメント(須賀川特撮アーカイブセンター開館に寄せて)
「特撮」の技術や資料などを保存するこの須賀川特撮アーカイブセンターが開館した本日は、「特撮」にとって第一歩と言える日です。まだまだ、日本中にある特撮ミニチュアの作品、資料を保全する為に第二号、第三号とアーカイブを設立して、将来的にはミュージアムや特撮スタジオを建てるなど、「特撮」の未来に繋がっていくところまで辿り着けたらと思います。感無量過ぎて、ありがとうという言葉しか出てきませんが、アーカイブセンター開館にご尽力いただいた皆様に感謝いたします。
映画『シン・ウルトラマン』は2021年初夏公開予定