『プリキュアミラクルリープ』コロナで2度の延期を経ての公開に監督も喜びひとしお
『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』の公開記念スペシャルトークイベントが5日に都内で行われ、深澤敏則監督、脚本の村山功、キャラクターデザイン・作画監督の板岡錦、プロデューサーの内藤圭祐が登壇した。
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本作はアニメ「ヒーリングっど・プリキュア」「スター☆トゥインクルプリキュア」「HUGっと!プリキュア」のキャラクターが登場する劇場版アニメ。精霊リフレインによって、今日を何度も繰り返す世界に閉じ込められたキュアグレースたちによる物語が展開する。
当初は3月公開だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2度の延期を経て10月31日に公開された。アニメ「ONE PIECE ワンピース」のシリーズディレクターなどを務め「プリキュア」シリーズ初参加となった深澤監督は、鑑賞したファンの反響に「率直に嬉しい気持ちです」と語り、延期した約7か月間ずっと気を揉んでいたことも振り返りつつ「最速上映の日、翌日の朝に劇場に行こうと思い早めに寝ようとしたけど寝れませんでした。夜中の2時くらいに目を覚ましてエゴサしたらとてもいい反応だったので、肩の荷が下りてやっと眠れた感じでした」と喜びを述懐した。
子ども向け作品ながら、タイムリープという設定を盛り込んだことは深澤監督にとってチャレンジだったそうで、「1ループ目で時間が戻ったときにどこかで子どもの『あ、戻った!』という声が聞こえたので、子どもにも伝わったんだなと」と劇場で手ごたえを実感した一コマを振り返った。
また、劇場版オリジナルキャラクターで、明日をつかさどる精霊・ミラクルンと昨日をつかさどる精霊・リフレインの誕生秘話もトークの話題に。板岡氏曰く、ミラクルンはシナリオの打ち合わせに同行した際に生まれたそうで「(打ち合わせ中)俺はあまりやることねえなと思って落書きしていて『こんなの思いついたんですけど』と出したのがミラクルンでした」と紹介。リフレインは対照的に二転三転する難産だったそうで、板岡氏は「最初はハゲのマッチョと言われていましたけど、なんやかんやと打ち合わせを重ねるうちにイケメンになって」と作品に登場する姿からは想像もつかない意外なエピソードを明かしていた。
イベントでは、今回のために板岡氏が書き下ろしたイラストを来場者1名に抽選でプレゼントするサプライズ企画も行われ、ファンを沸かせていた。(取材・文:中村好伸)
『映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』は公開中