「愛の不時着」ヤン・ギョンウォン、中島美嘉の名曲を日本語で披露
今年の「ユーキャン 新語・流行語大賞」トップテンにも選ばれた韓国ドラマ「愛の不時着」で北朝鮮兵士ピョ・チスを演じて、一躍ブレイクした俳優ヤン・ギョンウォンのオンラインファンミーティングが5日に開催された。
オープニングはまず、中島美嘉の「雪の華」を日本語でしっとりと歌い上げ、笑顔で「海の向こうにいるみなさん、ヤン・ギョンウォンです」という挨拶で始まった。「初のファンミーティングで緊張していますか？」というMCの問いに、ギョンウォンは「始まる前は心臓がドキドキしていましたが、始まったら落ち着きました」と安堵した様子を見せた。
「愛の不時着」では、ヒョンビン演じるリ・ジョンヒョク率いる第5中隊のメンバーの中でも口が悪くて、不愛想な兵士ピョ・チスを好演して、「あの俳優は誰!?」と時の人になったギョンウォン。ファンミーティングの序盤は、そんな自分のプロフィールを写真を交えながら紹介。今年の11月に上演された舞台で老人を演じたときの老けメイクの写真を見せて「もともと大学では建築学を専攻して卒業、3年ほど働いてから、俳優の道に進んだ」と語った。
2010年、ミュージカル俳優としてデビューし、舞台を中心に活躍してきたギョンウォンが注目を浴びたのは、2019年のソン・ジュンギ×チャン・ドンゴン主演ドラマ「アスダル年代記」での古代人トデ役。「僕にとって、ドラマで初めてちゃんと名前がある役だったんです。それまでは端役ばかり。しかも室長、プロデューサー、警察官など職業名だけだったので、ものすごく期待に胸を膨らませました」と振り返った。
次に「愛の不時着」ピョ・チスの“最強ケミ”（＝相性の良さを表す言葉）と称して、自ら選んだベストシーンを紹介。まず、リ・ジョンヒョクとのケミでは男同士の友情が光った13話、韓国でのアクションシーンをあげた。「第5中隊のメンバーたちに先に北朝鮮に帰れと命令するジョンヒョクに『僕たちにとって祖国はリ・ジョンヒョクだから、残れるように命令を下してほしい！』と言ったシーンなんです。実は、僕はちょっと満足いく演技ができなくて。でも、新人だから言い出すことができずにいました。そんな僕にヒョンビンが気づいてくれて、もう一回やれるような雰囲気を作ってくれたんです。その後、うまくやれたとき、ヒョンビンが親指を立てて、“グッジョブ”サインを出してくれた。男でもそんなことされたらドキドキするのに、女性だったらどれほどなのかと思いました」と明かした。
今回のファンミーティングでは、なんと驚きのゲストが2名も登場。最初にスペシャルゲストとして登場したのは、第5中隊の末っ子的存在のクム・ウンドンを演じたタン・ジュンサン。久しぶりらしく、「大きくなったな」と目を細めて、“弟”との再会に顔をほころばせた。2人の年の差は22歳。最初に会ったときのことを、「すごく怖かった」と正直に語ったジュンサン。「でも、すごーく優しくて、僕たち弟たちの面倒をよく見てくれます。それに、一緒にサウナに行ったときに、見たのですが、兄さんの腹筋はシックスパック。ものすごいギャップ萌えします」と明かした。
そして、後半、もう一人のサプライズゲストとして、ソン・ジュンギが登場。「アスダル年代記」で共演し、現在は新作「ヴィンチェンツォ（原題）」で共演している。「兄さんとは『アスダル年代記』の撮影で苦労して、まるで戦友みたいもの。だから撮影しているうちに仲良くなった」とジュンギ。どうやら一緒に酒を飲むこともあるらしい。MCに「どっちが強いんですか」と聞かれ、すかさずジュンギが「僕ですね」と言うと、ギョンウォンは「僕は先に眠くなってしまうので、ジュンギが酔ったところは見たことがありません」と笑って返答。本当に仲がいいようだ。
「愛の不時着」のピョ・チスの北朝鮮なまりが絶妙と評判になったギョンウォンだが、ジュンギは「兄さんは見た目と違ってソウル出身の人なので、普段ドラマのように方言を話しているのを見たことはないんです。ただ、努力家なのでドラマで得た役柄のために、いろんな方言を練習して役作りするんです」と話した。
仲のいいジュンギに褒められたり、ツッコまれたり。新作のドラマは2～3か月後には韓国で放送の予定とか。最後には詩を読んで、日本のファンに感謝の言葉を伝えたギョンウォン。終始、和やか。最初こそ、シャイな面ものぞいたけれど、俳優仲間二人の飛び入り参加で緊張もほぐれ、そして柔和な表情が温かな人柄を表すようなファンミーティングだった。ヤン・ギョンウォンが新たな役どころで活躍する姿が待ち遠しい。（前田かおり）
「ヤン・ギョンウォン 1stオンラインファンミーティング」は12月8日（火）23時59分までアーカイブ視聴可能 ※視聴チケットの購入は12月8日（火）17時まで 詳細はイベント特設サイトにて