ニコラス・ケイジが悪党役!園子温監督ハリウッドデビュー作、初夏公開決定
『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』などで知られる園子温監督のハリウッドデビュー作が、『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の邦題で2021年初夏に日本公開されることが決定し、主演のニコラス・ケイジふんする悪党の姿など捉えた場面写真4枚が公開された。
【画像】妖しい世界観…『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』場面写真
本作の主人公は、ニコラス演じる高名な悪党・ヒーロー。ある日、ヒーローは銀行強盗に失敗し囚われ、一帯を牛耳るガバナーの支配から逃亡した女を連れ戻すように命じられる。特殊なボディースーツを着用し、女探しに繰り出したヒーローは、やがて美しくも暴力的な世界“ゴーストランド”にたどり着く。
企画は、2017年に園監督がプロデューサーで脚本家の一人であるレザ・シクソ・サフィから送られてきた脚本を気に入ったことで始動。本作はおオール日本ロケを敢行しており、撮影は昨年11月から12月にかけて、彦根や東映太秦撮影所で行われた。共演には『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』のソフィア・ブテラほか、映画監督としても知られるニック・カサヴェテス、『スリー・フロム・ヘル』のビル・モーズリイといったハリウッドの実力派が名を連ねている。
園監督は、「ニコラス・ケイジがこの映画に出演することになったことが、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を成功に導きました」と自信たっぷりにコメント。「彼は私の映画をとても愛してくれていたので、ものすごくやりやすかったのです。とっても困難な厳しい撮影を乗り越える事が出来たのも、すべてニコラスのおかげです」とニコラスを絶賛している。
また、念願のハリウッドデビューを果たした園監督は「プロの映画監督としてデビューした時から20年経ちますが、その当時からずっと、いつかはハリウッドに行くと誓っていました」と感慨深げ。本作の撮影前には、心筋梗塞で救急搬送されるという事態にも見舞われたが、監督は「心筋梗塞で集中治療室に運ばれ、死にかけました。そこから蘇り、いろいろなハードな山を越えて、撮影できました。感無量です」と復活を宣言している。(編集部・倉本拓弥)