ハリウッド版『モンスターハンター』鬼人化の表現にこだわり!コントローラーの振動まで意識
カプコンの大ヒットゲームをハリウッドで実写化した『モンスターハンター』(3月26日全国公開)で主演を務めたミラ・ジョヴォヴィッチと監督のポール・W・S・アンダーソンがインタビューに応じ、製作の裏側や映画に登場する武器について語った。
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シリーズ累計売上6,000万本を誇る「モンスターハンター」は、クエストを受注したハンターが、巨大モンスターを狩るハンティング・アクション。アンダーソン監督は2009年に日本でゲームをプレイしたことをきっかけに、作品が大好きになったそうで、「ゲームにハマってしまい、『このゲームを実写化しなければ』と感じた。モンスターの生態系がとてもシネマティックで、映画化にはうってつけだよ」と実写化企画が立ち上がるまでの背景を明かす。
そこから11年近くの歳月が立ち、ようやく作品が完成。アンダーソン監督は、脚本の完成が険しい道のりだったと告白しており、「いくつかストーリーの候補はあったのですが、どれも納得がいかなくて……」とも。カプコンの大ヒットシリーズを実写化する上でプレッシャーもあったというが、「私はこの企画に誰よりも情熱を注いでいたので、正真正銘の実写版『モンスターハンター』を作りたかったんです」とゲームが好きだからこそ人一倍強い思いがあったという。
「モンスターハンター」への愛情が強いのは、アンダーソン監督の妻でもあるミラも同じだ。ミラが演じる主人公アルテミスは双剣を装備しており、劇中では双剣特有の鬼人化(スタミナを引き換えに、アクションが強化される)も使用する。ミラは実際にゲームでも双剣を使用しており、「あの(鬼人化)モーションを実写にできるとは思わなかった」と興奮気味に語っている。
「撮影ではビルドアップの動きはもちろん、鬼人化の使用時に感じるコントローラーの振動も意識しながら臨みました」とゲームで体験できることを、実写版にも積極的に取り入れたミラ。「武器はとても大きくて重さもあったから、剣が大好きな私でも、コントロールするのが難しかった」と撮影を振り返りつつ、「ゲームの世界から飛び出したようなアクションシーンはもちろん、武器の種類や剣の振り方だったり、どれも見応えがあるの」と自信をのぞかせた。
ちなみに、先日公開された予告編には、ゲームシリーズでお馴染みの“肉焼き”を実写化したシーンも含まれている。ミラとアンダーソン監督は、このシーンが大のお気に入りだそうで、「あのシーンの撮影は本当に楽しかった。スタッフが最高のこんがり肉を用意してくれたからね。私と(ハンター役の)トニー・ジャーはこんがり肉をひたすら食べていたの」(ミラ)、「二人は映画のためにかなり鍛えていて、厳しいダイエットをしていたんだ。だから二人はあのシーンが大好きで、とにかくこんがり肉にかぶりついていたよ(笑)」(監督)と興奮気味に語っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)