「ザ・ソプラノズ」前日譚描く映画が公開延期
HBOの大ヒットドラマシリーズ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」の前日譚(たん)を描いた映画『ザ・メニ・セインツ・オブ・ニューアーク(原題) / The Many Saints of Newark』の公開が、当初予定していた3月12日から9月24日に延期されたとVarietyが報じている。
テレビドラマシリーズは、ニュージャージーを拠点とするイタリア系マフィアのトニー・ソプラノを中心に、彼の家族と部下たちの人間模様を描いた作品。各エピソードが映画1本分ほどの予算を費やして製作され、そのクオリティーの高さから6シーズンで18ものエミー賞受賞という快挙を成し遂げた。主演でマフィアのボス、アンソニーを演じたジェームズ・ガンドルフィーニさんの演技も高く評価された。
前日譚を描く映画は、ニュー・ライン・シネマが製作し、ワーナー・ブラザースのもと配給予定。そして、テレビシリーズを手掛けたデヴィッド・チェイスが製作兼脚本を担当し、映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』のアラン・テイラーがメガホンを取る。1960年代を舞台に、アフリカ系アメリカ人によるギャングとイタリア系ギャングの抗争後を描くことになり、トニー・ソプラノの叔父でクリス・モルティサンティ(マイケル・インペリオリ)の父であるディッキー・モルティサンティを主人公にしたストーリーとなる。
キャストでは、ディッキー・モルティサンティ役に『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』のアレッサンドロ・ニヴォラ、若き日のトニー・ソプラノ役に、ジェームズ・ガンドルフィーニさんの息子マイケル・ガンドルフィー二。その他、『ハリエット』のレスリー・オドム・Jr、『フォードvsフェラーリ』のジョン・バーンサル、『アラジン』のビリー・マグヌッセン、『マリッジ・ストーリー』のレイ・リオッタらが出演する。
本作は2019年4月に撮影が開始され、コロナ禍前に撮影が終わったものの、公開は昨年の9月から今年の3月に延期。そして再び9月24日に劇場公開とHBO Maxによる同時配信を行うことになった。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)