岩田剛典、ライバル作品も宣伝!映画の力に思いを託す
岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が30日、都内で行われた主演映画『名も無き世界のエンドロール』公開記念舞台あいさつに出席し、ライバル作品までアピールすると共に、映画というメディアの持つ力に思いを託した。舞台あいさつには新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督も参加した。
第25回小説すばる新人賞を受賞した行成薫の同名小説を映画化した本作。共に親がいない幼なじみのキダ(岩田)とマコト(新田)、そして転校生のヨッチ(山田)が支え合いながら成長していく姿と、20歳の時に直面した大きな出来事から、ある壮大な計画を遂行していくさまをサスペンスフルに描く。
本作初となる観客を招いてのイベントとあって、岩田は「こんな状況下で、お客さんの入った状態で舞台あいさつができることに感動しています」と感無量な表情を浮かべると、ライブビューイングを観ている全国314館の観客に向けても「ありがとうございます」と頭を下げた。
映画は昨日無事初日を迎えたが、佐藤監督は同日公開だった『花束みたいな恋をした』『ヤクザと家族 The Family』の名前を挙げて「それぞれ内容は違いますが、どの作品も人と人との関わり合いや絆を描いた作品。そんな共通点がある映画が、こんな時期に同時に3本公開されたことに、何か意味を感じます。もしエンターテインメントが世の中の人たちの支えになるなら、みんなで頑張っていきたいです」と共闘を誓う。
佐藤監督の映画に対する熱い思いは、作品を共にした岩田や新田らにもしっかり届いていたよう。監督は「何テイクも重ねさせてもらった大変なシーンでも、岩田くんやマッケンがとにかくすごい集中力で最後まで頑張ってくれました。撮影していて本当に楽しかった」とキャストをねぎらった。
岩田も「脚本の段階からものすごく面白いと思っていたのですが、映像を観てあらためて『やっぱり面白いな』と実感しました」としみじみ語ると、「作品自体はカテゴリーで分けると、どんでん返しのサスペンスに入るのかもしれませんが、僕は切ないヒューマンドラマだと思っています」とアピール。
続けて岩田は「僕らの映画を含めて、先ほど佐藤監督が話していた2本の映画を合わせた3本をセットで観ていただきたい」とライバル作品を宣伝すると、「言いづらいことかもしれませんが、こういう時代だからこそ、映画が世の中を活気づけて、少しでも皆さんの安らぎになれば。感染症対策をしっかりとすれば映画館は安心だと思います」と映画の力に思いをはせていた。(磯部正和)
映画『名も無き世界のエンドロール』は公開中