中村倫也、北川景子の髪を切るシーンは「甘酸っぱいけど官能的」
中村倫也が2日、東京都千代田区の神田明神で行われた映画『ファーストラヴ』の公開直前イベントに北川景子とともに出席し、劇中で描かれた北川ふんする主人公の髪を切るシーンについて「すごく爽やかで甘酸っぱいけど官能的」と自信を見せた。
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本作は、島本理生の直木賞受賞作を映画化もとにしたミステリー。公認心理師・真壁由紀(北川)がドキュメンタリー本の執筆を依頼され、父親を刺殺した女子大生・聖山環菜(芳根京子)への取材を重ねるうちに、心の奥底にあった自身の記憶と向き合い始める。中村は由紀の義理の弟で、ともに事件の真相を追う敏腕弁護士の庵野迦葉役を務めた。
劇中には、大学生時代の迦葉が由紀の髪を優しく切るシーンがあり、二人の距離が一気に近づくことになる重要な役割を担っているという。中村自身も「髪を切るシーンが好きですね。すごく爽やかで甘酸っぱいけど官能的なんです。日本映画史に残る名シーンになったんじゃないかな」と語るも、照れくさそうな表情で「それは言い過ぎかもしれませんが、いいシーンになったなと思います」とコメントした。
北川も「髪がお腹くらいまであって、ウィッグが一つしかなかったので一発勝負でした」と懐かしそうに振り返った。すると、中村がふと思い出したように「髪を切っていたら景ちゃんがこっちを向くんですよ。それで床屋で子どもにやるみたいに(頭を前にクイッと)したら笑ったんです。それが日本映画史に残る名シーンとなったんですよ、自信を持って」と笑みを浮かべた。
さらに、北川は「過去の(回想)シーンは、二人が幸せだった頃の唯一の時間なんですね。髪を切ったあとにバスに乗っているシーンは、本当に短いカットなのですが、今まで孤独だった由紀がちょっと心を開いたというか、安心してバスに乗っているところで。これはいいシーンだなと思います」と続けた。
この日は節分ということで「今年に招き入れたいこと」について質問された北川。「昨年はコロナもあって、不安の中で生活をしていたので、今年は全体的にハッピーに心配事がなく暮らしたいというのが切実な願い。あとはお客さんに来てもらえるように、映画館でこの作品を観ていただきたいですね」と思いを語った。(取材・文:壬生智裕)
映画『ファーストラヴ』は2月11日より全国公開