金ローで『Fukushima 50』地上波初放送 震災から10年
日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で3月12日よる9時~11時24分、佐藤浩市主演、渡辺謙共演の映画『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』が、地上波で初放送されることが12日、同局より発表された。本作は福島第一原子力発電所の現場で命がけで闘った人々を描く物語で、2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年の節目を迎える3月に放送する。
『Fukushima 50』予告編(注意:津波のシーンがあります)
原作は、福島第一原発事故の関係者90人以上への独自取材と実名証言をつづった門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」。2011年3月11日、日本の観測史上最大となる東日本大震災の発生に伴い、危機的事態に置かれた福島第一原子力発電所にとどまった名もなき50人の作業員たちの姿を追う。佐藤浩市が福島第一原発1号機、2号機当直長に、渡辺謙が福島第一原発所長にふんしたほか、吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤工、佐野史郎、安田成美ら実力派が集結した。
監督は『沈まぬ太陽』『空母いぶき』などの若松節朗。メインの舞台となる中央制御室と緊急時対策室のセットを再現し、避難所のシーンなどをはじめ約2,200人に及ぶエキストラが参加。アメリカ軍の協力を得て、日本映画史上初となる米軍横田基地での撮影が敢行された。
本作は日本アカデミー賞で作品賞、監督賞をふくむ最多12部門(脚本賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、照明賞、音楽賞、美術賞、録音賞、編集賞)で優秀賞を受賞した。(編集部・石井百合子)