ミュージカル「王様と私」再映画化
パラマウント・ピクチャーズが、ロジャース&ハマースタインのミュージカル「王様と私」の版権を獲得し、映画版リメイクを始動するとDeadlineが報じた。
渡辺謙&ケリー・オハラ主演『The King and I 王様と私』予告編
リチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタイン2世のミュージカル「王様と私」は、マーガレット・ランドンの小説「アンナとシャム王」を原作として1951年に初演され、トニー賞において、ミュージカル作品賞、ミュージカル主演女優賞、ミュージカル助演男優賞などを受賞。そのミュージカルを基に映像化したのが映画『王様と私』(1956)だ。そのストーリーは、王子や王女の教育係として、シャム王の宮殿にやってきたイギリス人女性アンナが、封建的で前時代的な王宮に文化と愛情をもたらしていくさまを描いたもの。シャム王役をユル・ブリンナー、アンナ役をデボラ・カーが務め、第29回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、ブリンナーの主演男優賞を含む5部門で受賞した。2015年のブロードウェイの再演「王様と私」では、日本の俳優・渡辺謙が主演を務め、トニー賞ミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされたことも話題になった。
今回の再映画化では、映画『ファースト・マン』のマーティン・ボーウェンとウィク・ゴッドフリーの制作会社テンプル・ヒル・エンターテインメントと、ロジャース&ハーマスタインのカタログを保有するコンコード・シアトリカルが、共同でプロデュースすることになっている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)