『孤狼の血』続編、音尾琢真が激変!続投キャスト4名発表
2018年に公開された映画『孤狼の血』続編となる『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)の続投キャストが3日、発表。音尾琢真演じる、体のとある部分に真珠を埋め込んでいる設定で注目を浴びていた暴力団員が堅気となり、ビジュアルも大きく変貌していることが明らかになった。音尾は、キャラクターの変化に「前作では、あるところに埋め込まれた真珠をとられるくだらない男で、今回は企業の社長として堅気になっていますが、七三にしても着飾っても吉田は吉田。ただ、身一つでのし上がっていこうとする男の思いは変わらず、それでも頑張っているぞという人間のバイタリティを表現しました。結局は真珠縛りのキャラになっていますが、非常に楽しかったです」とコメントしている。
音尾のほか、滝藤賢一、中村獅童、矢島健一が続投する。
本作は、柚月裕子の同名小説に基づく前作『孤狼の血』に登場した、若き刑事・日岡秀一(松坂桃李)の3年後を描くオリジナルのストーリー。監督を、白石和彌が続投。新キャラクターを演じるキャストとして、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、中村梅雀、早乙女太一、斎藤工、吉田鋼太郎の出演が発表されていたが、前作からの続投組4名が明らかになった。
白石和彌作品の常連俳優で、前作では広島仁正会加古村組の荒くれ者・吉田滋を怪演した音尾琢真。役所広司演じるベテラン刑事・大上から壮絶な拷問を受けるシーンも話題を呼んだが、続編では吉田が広島仁正会とつながる企業「パールエンタープライズ」の社長として登場。パンチパーマにサングラスの出で立ちから、ちょび髭を生やし七三の髪型へと変わっている。
日岡が県警への応援で参加する、とある事件の捜査本部で指揮を執る管理官・嵯峨大輔役に、大河ドラマ「麒麟がくる」の将軍・足利義昭役も記憶に新しい滝藤賢一。前作では監察官として登場し、直属の部下である日岡に裏切られていた。裏社会と結びつく日岡をマークする安芸新聞の記者・高坂隆文役に、中村獅童。前作では大上の違法捜査を取材し、自宅謹慎に追い込んだ。クセ者ぞろいの刑事たちを取りまとめる呉原東署刑事二課の暴力班捜査係係長・友竹啓二を演じるのは、矢島健一。前作から引き続きマル暴のトップとして日々呉原の治安を守り、東署から県警本部の捜査に参加する日岡にも気を配る。
滝藤、中村、音尾、矢島のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)
滝藤賢一(広島県警本部・捜査一課管理官 嵯峨大輔(さが・だいすけ)役)
皆様の気合いの入り方が凄まじくて、テンションを合わせるのが大変でした。いかにして日岡への復讐を果たすか、3年間、それだけを胸に虎視眈々と狙っておりました。長かったなぁ。再会のシーンでは憎しみなのか怒りなのか、自分でもどんな感情が湧くのか楽しみでしたが、やっと会えたという喜びからかまさかの恋心を抱くという不思議な現象が起きました(笑)。完成が待ち遠しいですね。痺れるくらい面白いと確信していますから。
中村獅童(安芸新聞社会部・記者 高坂隆文(こうさかたかふみ)役)
実は前作撮影中に監督から続編をやるかもしれないと伺っていまして、その時から何がなんでも出演させて欲しいと熱望していましたので、今回また出演させていただけましたこと、大変光栄に思っています。高坂はどんな人にもずけずけと突っ込む嫌な奴です。でもその高坂のもついやらしさや異質な雰囲気が、物語の中でスパイスのような存在になればいいなと思います。前作では松坂さんと絡まなかったので、今回ご一緒できて嬉しかったですし、熱量のある芝居が出来たのではないかと思っています。
音尾琢真(パールエンタープライズ社長 吉田滋(よしだしげる)役)
コロナ禍で撮影する気概と、呉の空気感に触れられる喜びを感じた撮影期間でした。前作では、あるところに埋め込まれた真珠をとられるくだらない男で、今回は企業の社長として堅気になっていますが、七三にしても着飾っても吉田は吉田。ただ、身一つでのし上がっていこうとする男の思いは変わらず、それでも頑張っているぞという人間のバイタリティを表現しました。結局は真珠縛りのキャラになっていますが、非常に楽しかったです。
矢島健一(呉原東署・刑事二課暴力班捜査係係長 友竹啓二(ともたけけいじ)役)
久しぶりの呉には、ガミさんも土井ちゃんもいなく、イラコの親分も一之瀬もいなくて、寂しくなっているのかと思いきや、クソ元気な若い乱暴者が山ほどいて、白石監督の変態オヤジぶりがパワーアップしてもう大変な賑やかさでした。TV放映など知ったことかの潔さ。もう最高でした。呼んで頂き、本当にありがとうございました。大ヒット祈ってます。