藤原竜也、ハードすぎるアクション撮影にぼやき節 続編は司令塔を希望
俳優の藤原竜也が6日、映画『太陽は動かない』の公開記念舞台あいさつに出席。ハードなアクションシーン連発の過酷な撮影を振り返り、ぼやき節を連発していた。この日は、竹内涼真、市原隼人、日向亘、佐藤浩市、羽住英一郎監督も参加した。
本作は、『海猿』シリーズの羽住監督が、「怒り」「悪人」などで知られる人気小説家・吉田修一のサスペンス小説を実写映画化。心臓に小型爆弾を埋め込まれた、秘密組織「AN通信」のエージェント・鷹野(藤原)と相棒の岡田(竹内)が、次世代エネルギーに関する極秘情報の争奪戦に巻き込まれ、窮地に陥る姿を描く。
『海猿』『劇場版 MOZU』など、ハードなアクションを得意としている羽住組。本作でも、藤原と竹内のアクションシーンが見どころとなり、藤原は「本当に大変でした」と苦笑い。なかでも、船から田岡を救出するシーンはもっとも辛かったといい「セットに船を組んで、斜めに傾けているので、撮影中、大量の水が入ってくるんです。その水の温度がめちゃめちゃ低くて……。正直、あんなに水温低い必要あったんですかね?」と愚痴をこぼす。羽住監督は「画に現れる」というポリシーのもとで撮影を行っていると返したが、藤原は「(切羽詰まった感)映っていました?」と半信半疑な様子だった。
一方の竹内は「分量的には、(ハードなシーンが)竜也さんより少なかったので、次はもっと盛りだくさんでも構いません。さらに大変なことも試してみたい」と続編でのレベルアップに意欲。それを受けた藤原は「僕はいいです。もし続編があったら、浩市さんの立ち位置がいいです。隣でね」と、鷹野たちの上司を演じた佐藤に話題を振るも、「まだ(年齢的に)早いだろう!」と突っ込みを入れられていた。
また、同じくエージェント役で体を張った市原は、ワイヤーで救出される場面の撮影を振り返り「地上からどんどん上がっていくと、竜也君の体が(怖さで)どんどん震えてくるので、僕も怖くなってしまったんですよ」と告白。ここでも藤原は「地上3階ぐらいをこえると、自然と震えてきてしまうんです。本当に高いところが嫌で」とぼやいていた。
しかし、羽住監督は「撮影が終わってから(藤原が)高いところがダメ、水がダメ、狭いところがダメって聞いたんです。やっているときは、全然わからなかった」と藤原の役者魂に脱帽。それでも藤原は、鷹野の高校時代を演じた日向を指し「続編があったら日向が大人に成長しているので、彼の鷹野と、涼真の田岡でやればいい」と笑いを誘ったが、竹内は「こういう作品は日本映画に必要だと思います。続編があれば、必ず竜也さんを連れていきます」と約束。会場からは大きな拍手が巻き起こった。(磯部正和)
映画『太陽は動かない』は全国公開中