若葉竜也×成田凌×倉悠貴!朝ドラ俳優勢ぞろいの新作が間もなく公開
現在放送中の連続テレビ小説「おちょやん」で注目を浴びる3人の俳優が出演する映画『街の上で』が、4月9日より公開される。『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』などの今泉力哉監督が、オール下北沢ロケを行った本作で見せる彼らの魅力に迫ってみた。
主人公は、下北沢の古着屋で働く青年・荒川青。ある日自主映画への出演依頼を受けた彼と、恋人やその過程で関わる3人の女性たちとのエピソードを軸に展開する。青を演じるのは、本作が映画初主演となる若葉竜也。「おちょやん」では主人公の女優・千代(杉咲花)が通っていた撮影所の助監督・小暮真治に。千代が役づくりのための「恋愛経験」の相手として小暮に接近するも、その人柄に魅了され本物の恋に変わっていくという展開で、小暮の純粋で紳士的なキャラクターが世の女性をとりこに。『街の上で』では恋人に浮気された上にフラれながらも、彼女のことが忘れられない不器用な青年にふんし、情けなくもチャーミングな魅力を発揮。長ゼリフもこなし、どこからどこまでが演技なのかわからないほどナチュラルな演技を見せている。
また、青に自主映画への出演を依頼する映画監督の仲間であるカメラマンにふんするのが、倉悠貴。「おちょやん」では千代の弟・ヨシヲに。長年離れ離れだった姉と再会を果たすも、後に壮絶な人生を送っていたことが発覚し、陰りのある役どころがはまり役となり一躍注目を浴びた。『街の上で』では出演シーンは多くないものの、撮影現場や飲み会の席などに登場している。
そして、「おちょやん」で千代の夫・天海一平役として話題の成田凌。『街の上で』では友情出演のかたちでクレジットされており、キーパーソンともいえる役柄にふんしている。
今泉監督と主演の若葉は、映画『愛がなんだ』(2018)、ドラマ「有村架純の撮休」(WOWOW・2020※第2話)、現在公開中の『あの頃。』などでタッグを組んでおり、ゴールデンコンビとも言うべき相性。倉は、映画『his』の前日譚となるドラマ「his ~恋するつもりなんてなかった~」(2019・メ~テレ)で、同い年の同性と友情、恋を育んでいく男子高校生を好演。成田は『愛がなんだ』でヒロインを翻弄するダメ青年にふんし、2019年度の国内映画賞の助演男優賞を総なめにしていた。
本作は当初2020年5月1日の公開を予定していたがコロナ禍で約1年延期に。大みそかに立川で一回のみの特別先行上映が行われたほか、第16回大阪アジアン映画祭の特別招待作品部門に出品され、13日に上映される。(編集部・石井百合子)