『戦メリ』ポスターが盗難 展示を中止に
映画『戦場のメリークリスマス 4K修復版』『愛のコリーダ 修復版』の公開を記念して新宿武蔵野館にて開催されていたポスター展で、1点しかない貴重なポスターが盗難に遭い、展示を中止することになったと配給会社が発表した。
盗難されたのは、『戦場のメリークリスマス』の場面が切り取られた、1点しかない貴重な海外ポスター。3月15日朝に何者かがポスターケースのネジを外して、持ち去ったという。16日に新宿警察署に被害届を提出。配給会社のアンプラグドは、今後の再発防止に努めるとともに、「本件に関しまして、何か情報をお持ちの方は配給会社アンプラグド(TEL:03-6434-7460)までご連絡いただけますと幸いです」と呼びかけている。
同ポスター展は、2作の公開に先駆けて大島渚プロダクションの厚意により、収蔵されていた膨大な資料の中から特別に展示を許された初公開当時の世界各国のオリジナルポスターを借りた記念展示だった。差し替えとなる展示内容については現在、劇場と協議の上、レプリカを使った展示を検討しているという。
今回の『戦場のメリークリスマス 4K修復版』『愛のコリーダ 修復版』の上映は、大島渚監督作品が2023年に国立機関に収蔵される予定のため、最後の大規模ロードショー公開として企画されたもの。『戦場のメリークリスマス 4K修復版』は4月16日、『愛のコリーダ 修復版』は4月30日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次連続公開される。(清水一)