全米脚本家組合賞は『プロミシング・ヤング・ウーマン』『続・ボラット』が受賞!
2021年全米脚本家組合(WGA)賞が現地時間21日に発表され、映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』がオリジナル脚本賞を、『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』が脚色賞を受賞した。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』は、過去の事件によってトラウマを負った若い女性(キャリー・マリガン)が、クラブで酩酊状態を装い、介抱するふりをしてベッドに連れ込もうとする男たちに制裁を加えるさまを描いた復讐エンタメ。エメラルド・フェネル監督が脚本も執筆した。『続・ボラット』は2006年の社会風刺コメディーの続編で、カザフスタンのジャーナリスト・ボラット(サシャ・バロン・コーエン)が当時の米副大統領マイク・ペンスにヤバめの貢ぎ物を持って、アメリカを再び訪れるさまを描いている。
昨年の全米脚本家組合賞ではオリジナル脚本賞は『パラサイト 半地下の家族』が、脚色賞は『ジョジョ・ラビット』が受賞しており、この2作はアカデミー賞も制した。『プロミシング・ヤング・ウーマン』と『続・ボラット』も第93回アカデミー賞の脚本賞と脚色賞にそれぞれノミネートされており、他作品から一歩リードしたといえる。
『続・ボラット』にはサシャに加えて、アンソニー・ハインズ、ダン・スウィマー、ピーター・ベイナム、エリカ・リヴィノジャ、ダン・メイザー、ジーナ・フリードマン、リー・カーン、ニーナ・ペドラドと多数の脚本家がクレジットされており、受賞スピーチでサシャは「脚本家組合の60%がこの映画に参加しているため、わたしたちが受賞したのだと考えざるを得ません」と冗談めかして語っていた。(編集部・市川遥)