『スーサイド・スクワッド』ディレクターズ・カット版の企画を否定
映画『スーサイド・スクワッド』のディレクターズ・カット版の企画について、ワーナー・メディア・スタジオのCEOアン・サーノフが否定したとVarietyなど複数の媒体が報じた。
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DC映画『ジャスティス・リーグ』を家族の不幸で途中降板したザック・スナイダー監督が、一部再撮影して手掛けたディレクターズ・カット版『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』。3月18日に HBO Max で配信開始した同作の成功を受けて、人々の間で『スーサイド・スクワッド』のディレクターズ・カット版の制作を望む声が高まっていた。しかしVarietyとのインタビューで「このようなディレクターズ・カットはもっとあるのだろうか? デヴィッド・エアー監督の『スーサイド・スクワッド』のカット版も観られるのだろうか?」と質問されたサーノフは「デヴィッド・エアー監督のカット版は企画しない」と可能性を否定した。
2016年に公開された『スーサイド・スクワッド』では、エアー監督はスタジオからオリジナルカットの権限を奪われ、その後スタジオが施した編集過程では2つのバージョンが出来上がり、テストスクリーンで観客の反応が良かったものがそのまま劇場公開された経緯があった。
その結果、『スーサイド・スクワッド』に登場したジャレッド・レトー演じるジョーカーは、完成作品にはわずか10分程度のシーンしか残っておらず、エアー監督はそれに対して「信じられないことに、5年ほどたってもまだ話題になっている。ジャレッドのことを思うと胸が張り裂けそうだよ。彼は見事な仕事をやってのけたのに、その多くは未公開だ」とTwitterで嘆いたほどだった。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)