堤真一×竹内涼真×杏『鹿の王』の声優に!新映像&新公開日も発表
俳優の堤真一、竹内涼真、杏が、上橋菜穂子のベストセラー小説をアニメーション映画化する『鹿の王 ユナと約束の旅』で声優を務めることが明らかになった。本作は諸般の事情で公開延期となっていたが、新公開日が9月10日に決定したこともあわせて発表された。
『千と千尋の神隠し』『君の名は。』などで作画監督を務めたトップアニメーターの安藤雅司が監督デビューを果たし、『伏 鉄砲娘の捕物帳』の宮地昌幸が共同監督として名を連ねた本作。強大な帝国が支配する世界を舞台に、世界を侵食する謎の病から生き延びて旅を続ける血の繋がらない父と娘、その病から多くの命を救おうと奔走する天才医師、故郷のため帝国に従って戦う謎の女が、運命的な出会いを果たす冒険大作だ。
アニメ映画声優初挑戦となる堤は、主人公・ヴァンの声を務める。巨大帝国を相手にした戦いに破れて岩塩鉱で奴隷となっていたところ、山犬の襲撃に遭いながらも生き残った孤独な戦士という役どころだ。「実は、このお話をいただく前に、すでに原作を読んでいて、この壮大な世界観が大好きでした。実写化は難しいだろうと想像していたので、こうやって関われたことが嬉しく、また、ご縁を感じましたね」という堤は、声優挑戦について「慣れないことばかりで本当に難しかったです。ご迷惑をおかけしました」と振り返っている。
もう一人の主人公であるホッサル役は竹内が担当。ハリウッド映画『名探偵ピカチュウ』で日本語版声優を務めた竹内だが、アニメーションの声優はこれが初めてで「アニメーションの声優は初めてだったので、自分の声で大丈夫かな? とドキドキする気持ちもありましたが、ホッサルのカッコいいビジュアルに負けないように声を作って演じることを意識しました」という。また、謎の病の治療法を探す天才医師であるホッサルは「気持ちに一本筋が通っているので、何をして何を救いたいのか、その気持ちに感情移入しやすかったです」と語った。
杏が声を吹き込むサエは、ヴァンを追う謎の女戦士という役どころ。原作者と対談経験もある杏は、「私がキャスティングされた時は、とても嬉しかったけれど、まずは上橋先生がどう思うだろう、と上橋先生にお電話をして『本当に私で良いんですか!?』とお聞きしました。幸い、喜んでいただけてホッとしました」と明かすと、「サエは孤独な狩人の役で、戦闘のシーンも多く、声だけとはいえ実際に殺陣を習うように動きの指示を受けて録音しました。2年前の収録段階では、まだ映像が完成していない状態でしたので、私も出来上がりを楽しみにしております」と期待を寄せた。
さらに、ヴァン、ホッサル、サエの姿を確認することができる特報映像と、「それでも、生きていくーー」というキャッチコピーが添えられたティザービジュアルも公開に。脚本はアニメ「ハイキュー!!」シリーズなどで知られる岸本卓が手掛け、アニメーション制作はProduction I.Gが担当する。(編集部・吉田唯)