ダークな佐藤二朗が怖っ!山田孝之『はるヲうるひと』予告編公開
山田孝之を主演に迎え、俳優・佐藤二朗が原作・脚本・監督・出演を務めた映画『はるヲうるひと』の本予告編が公開された。テレビドラマ等のにこやかなイメージから一転、凶暴な男にふんした佐藤監督の、ダークな演技も映し出されている。
本作は、いたるところに置屋が点在する島に生きる三兄妹を中心に、行き場のない思いを抱える男女たちを描いた人間ドラマ。佐藤監督が主宰する演劇ユニット「ちからわざ」で、2009年に初演、2014年に再演された舞台を映画化。山田孝之が三兄妹の次男・得太を、仲里依紗が妹・いぶきを、そして佐藤監督が、置屋を仕切る長男・哲雄を演じる。
ふだんはコミカルなキャラクターで知られる佐藤監督だが、本作で演じる哲雄は、置屋の女性たちをゴミ同然に扱い、得太を子分のようにこき使う非道な男。予告編では、客を一人も連れてこられなかった得太を静かに問い詰め、火鉢に手を突っ込むなど、ダークに振り切った凶悪演技の一端が映し出されている。また、耐え切れない思いを抱えて、ひたすら泣き叫ぶ山田の演技にも注目だ。そのほか、坂井真紀、今藤洋子、笹野鈴々音、駒林怜、太田善也、向井理など実力派俳優が共演する。(編集部・入倉功一)
映画『はるヲうるひと』は6月4日よりテアトル新宿ほか全国公開