永野芽郁×田中圭×石原さとみ「そして、バトンは渡された」映画化!
2019年に本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの小説「そして、バトンは渡された」が、永野芽郁、田中圭、石原さとみの共演で映画化されることが発表された。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などの前田哲が監督を務めて昨年10月下旬~11月下旬に撮影が行われ、現在は編集作業中。10月29日に全国公開される。
原作は2018年2月に発売され、累計発行部数は77万部を突破しているヒット作。「バトン」のようにして様々な両親の元を渡り歩く優子が主人公の作品だ。映画版では主人公・優子を永野、血の繋がらない父親・森宮さんを田中、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女性・梨花を石原が演じる。
永野は「自分のお母さんが原作を読んでいて『実写化したら芽郁に演じてほしい』と言われていた小説だった」とコメント。田中について「撮影現場でお会いした田中さんは『森宮さんがいる!』と思わず口に出てしまうほど、原作のイメージ通りの森宮さんでした」と語っている。
一方の田中は「今まで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました」とのこと。キャリア初の母親役に挑んだ石原は「初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子どもも多いですし、気負わずに演じることができたと思います」と振り返っている。キャスト・監督コメントの全文は以下の通り。(編集部・海江田宗)
■永野芽郁
自分のお母さんが原作を読んでいて「実写化したら芽郁に演じてほしい」と言われていた小説だったので、嬉しくなってすぐに脚本を読ませていただきました。今まで挑戦したことのない役どころでしたが、お母さんのためにも自分のためにも絶対にやりたい作品だと思いました。血の繋がりのない親子でも愛の深さを持てるんだ、そして感じたことのない愛の種類や温かさを知って、人との繋がりは強くなるんだと気づかされました。撮影現場でお会いした田中さんは「森宮さんがいる!」と思わず口に出てしまうほど、原作のイメージ通りの森宮さんでした。撮影中も、とても優しい方でずっと頼りにしてましたので、森宮さんと優子の親子関係をぜひ楽しみにしていただければと思います。
■田中圭
脚本を読んだ時は、変わった親子関係が描かれているので難しい役だなと思いましたね。娘のいる父親の役でしたので、実生活が武器になるかなと思い現場に入ったのですが、芽郁ちゃんとは年齢が全く違ったので残念ながら参考にならなかったですね(笑)。血の繋がらない親子の関係性を作るのが難しいなと思っていて実際に一筋縄ではいかなかったですが、芽郁ちゃん演じる優子ちゃんとは素敵な距離感になれたらいいなと思って演じました。今まで見たことのない親子像を作りたいと思って演じました。
■石原さとみ
私が演じる梨花はとても大胆不敵でちょっと理解しがたく謎の多いキャラクターですので、演じるのは難しいなと思いながら脚本を読みました。優しくて温かくて、でも切なくて愛があふれていて、原作と同じ読後感がありました。初めての母親役でしたが、私の周りにもお友達の子どもも多いですし、気負わずに演じることができたと思います。撮影の合間も(娘役の)くるみちゃんとずっと一緒にいましたし、肌と肌が触れている時間を多くしようと心がけていました。触れていると心地よくなって、とても愛おしく楽しい時間をすごさせていただきました。
■監督:前田哲
本来、子どもは宝であり、周りの人たちから慈しまれ、護られ、無条件に親から愛される存在のはずです。本作は、人が人と生きることの本質と、親であること、子であることの核心を突いていて、暗澹たる子どもの事件が多発する現在、そして、未来に向けて、必要とされている物語であります。希望を物語るのではなく、この風変わりな「家族の物語」そのものが、希望であると信じています。観客の心に深く、さらに深く、涙とともに大きな幸せを届けたいと思っています。