『孤狼の血』続編、壮絶初映像!新キャストに“極妻”かたせ梨乃ら9名
松坂桃李主演の映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)の初映像となる特報が12日に公開。併せて9名の新キャストが発表され、『極道の妻(おんな)たち』シリーズのかたせ梨乃が、“極妻”役で出演することが明らかになった。かたせが演じるのは、前作に登場した五十子会会長(石橋蓮司)の妻・環(たまき)。かたせは「前作を拝見して、石橋蓮司さんが演じられた五十子正平が重厚な艶がある極道だったので、この人の妻ならぜひやりたいと思いました(笑)極妻は妻であり姉であり、母であり、女性の色々な要素を持っている人。そのイメージをもう一度自分の中に蘇らせて演じさせていただきました」とコメントしている。
本作は、柚月裕子の同名小説に基づく前作『孤狼の血』に登場した、若き刑事・日岡秀一(松坂桃李)の3年後を描くオリジナルのストーリー。これまで発表されたキャストは続投組の滝藤賢一、中村獅童、音尾琢真、矢島健一、新キャラを演じる鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、中村梅雀、早乙女太一、斎藤工、吉田鋼太郎ら。新たに、かたせ梨乃のほか渋川清彦、毎熊克哉、筧美和子、青柳翔、三宅弘城、宮崎美子、寺島進、宇梶剛士の出演が決定した。
特報は、張り詰めた表情の日岡が人波をかき分ける場面からスタート。日岡が「口答えしよんは、全員ブタ箱たたきこんじゃる」と恫喝する姿や、尾谷組組員花田優(早乙女太一)の口に銃口を突きつける姿、銃をぶっ放す姿など殺伐とした場面が連続。鈴木亮平演じる“悪魔”的な上林組組長・上林成浩の姿もあり、刺青の入った体で「なんもかんもぶっ壊れればいいんじゃ」と凄む様子は、まさに怪演。降りしきる雨の中での追走劇、車が激突、横転するカーチェイスのほか、ビルからガラスを突き破って飛び降りるスタントなど、アクションシーンもふんだんにちりばめられている。
ラストは、変わり果てた姿で何者かに銃を突きつける日岡のショッキングな場面が見られる。
新キャストのコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)
■渋川清彦 尾谷組・組長代行 天木幸男(あまぎゆきお)役
スクリーンで「孤狼の血」を観た時、自分もこのスクリーンの中にいたかったと想いが強くあったので、続編に出演できて嬉しい限りです。組長代理の天木として、大上の遺志をまとった日岡と少しですが対峙でき、慣れない広島弁に緊張しながら心踊る現場でした。「孤狼の血」が続く事を期待します
■毎熊克哉 五十子会上林組・舎弟頭 佐伯昌利(さえきまさとし)役
上林という男の7年間をそばで守ってきた上林組の「背景」となる役どころで、上林組がいきいきしていることを表現することが一番大事だと感じていたので、思いっきり演じました。私は広島出身なので、“ザ・広島弁”というのを演じられるのも楽しかったです。
■筧美和子 神原ピアノ教室の講師 神原千晶(かんばらちあき)役
もともと白石監督の作品が大好きで、中でも『孤狼の血』は衝撃的な作品でした。自分の中に響いて残っていた作品なので、続編のオファーをいただいて、最初は驚きました。うれしさと不安がどちらもありましたが、とても激しく、刺激的な現場を経験させていただきました。
■青柳翔 徳島刑務所・刑務官(千晶の兄)神原憲一(かんばらけんいち)役
白石監督には、同郷ということもあり勝手に親近感を抱いていました(笑)僕の祖父は実際に刑務官だったので、台本を読んだ時に、一番に祖父が頭に浮かびました。現場では物凄いやりがいを感じましたし、みんなが待ち望んだ続編だと思うので、たくさんの方に観て頂きたいです。
■三宅弘城 広島県警本部・捜査一課 中神悟(なかがみさとる)役
念願の白石組、「孤狼の血」の続編だと聞いて心が踊りました。刺激的な撮影の日々で、松坂桃李さんと鈴木亮平さんの役を超えた怪演ぶりには度肝を抜かれました。そして、この作品の雰囲気と相反する監督の優しさと、刑事役を共にした中村梅雀さんの脚の速さには感動しました(笑)凶暴で強烈で最狂な作品です!
■宮崎美子 瀬島刑事の妻 瀬島百合子(せしまゆりこ)役
今まであまり出演経験の無いタイプの作品だったので、私はどういう役割なのかと驚きましたが、以前2時間ドラマで夫婦役を演じた梅雀さんとご一緒ということもあり、安心して現場に臨むことができました。殺伐とした作品なのに現場の雰囲気はとても明るく楽しく、公開が楽しみで仕方ないです。
■寺島進 二代目五十子会・会長 角谷洋二(かくたにようじ)役
オファーをいただいたときにうれしくてときめいている自分がいました。現場は内容が盛りだくさんで、周りのモチベーションも高く、いい緊張感もあるので毎日が刺激的でした。久しぶりの映画の現場でしたし、この歳でも初めて経験することも色々とあるのだなと感じました。
■宇梶剛士 広島仁正会・理事長 溝口明(みぞぐちあきら)役
久々にこんな役をいただいて満たされております。もちろん裏社会を描いた作品は何本も出演させてもらっていますが、ほとばしる怒鳴り合いなど、そういうぶつかり合いは記憶にないですね。溝口という男の全体像、作品や組織の中でのポジションなどを大いに考えて、芯を外さないようにしました。