ケイト・ウィンスレット&シアーシャ・ローナンの美しいキスシーン公開
全国順次公開中の映画『アンモナイトの目覚め』から、『タイタニック』のケイト・ウィンスレットと『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のシアーシャ・ローナンという演技派女優同士のキスシーンが公開された。
世に忘れられた古生物学者メアリー・アニング(ケイト)と、裕福な化石収集家の妻シャーロット(シアーシャ)という真逆でありながら、共に孤独を抱えた女性たちが惹かれ合っていくさまを描いた本作。長編デビュー作『ゴッズ・オウン・カントリー』が高く評価されたフランシス・リー監督の長編第2作であり、リー監督は、歴史に埋もれながらも自分を貫いた実在の古生物学者メアリーにスポットライトを当てて物語を紡いでいる。
今回公開されたのは、二人の気持ちが一つになるファーストキスのシーンだ。本作にはキスシーンの他に、かなり親密なベッドシーンもある。そうしたシーンではリー監督はケイトとシアーシャに全てを託し、女優陣が動きを決めて挑んだといい、二人の強い信頼関係によって素晴らしいシーンが生まれた。シアーシャは「これまでこんなに激しくて徹底したベッドシーンを演じたことがなかった。でも、彼女と演じることができて、わたしは心から安全だと感じられたの」とケイトへの厚い信頼を明かしている。
一方のケイトも「前にもこういったシーンを撮影したけれど、そのほとんどの相手役は男性だった。男性相手だと、おのずとある力関係が働くことに気付いたの。それは、男性が舵を取りシーンを先導してくれるから、わたしは女性としてそれに身を任せるだけ、と思いがちということ。その時はそれで問題なかったし、違和感もなかったけれど、シアーシャと完全に対等になった瞬間に『なぜもっと前に気付かなかったんだろう』って頭にきた」と新たな気付きがあったという。「なぜ男性の共演者に対して自分は対等だと思わなかったのか。それは、社会の現実だからだと思う。わたしはいつも、両方の足をしっかりと地につけて自分の意思を表現してきたし、それを誇らしく思うけど、まだ出発地点に立ったに過ぎない」と振り返っていた。(編集部・市川遥)