20周年のトライベッカ映画祭、オープニング作品は『イン・ザ・ハイツ』
今年で20周年を迎えるトライベッカ映画祭(米・ニューヨーク)のオープニングナイト作品が、『イン・ザ・ハイツ』に決定した。
『イン・ザ・ハイツ』は、ミュージカル「ハミルトン」のリン=マヌエル・ミランダが原案・作詞作曲・主演を務めた同名オリジナル・ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品。マンハッタン北西部のワシントンハイツを舞台に、ラテン系の若者が家族や仲間の絆を大切にしながらたくましく生きる姿を、ラップ、サルサ、ヒップホップなどの楽曲に乗せてエネルギッシュに描いたミュージカルで、映画『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ監督がメガホンを取った。
キャストには『アリー/スター誕生』のアンソニー・ラモス、『ブラック・クランズマン』のコーリー・ホーキンズ、シンガー・ソングライターのレスリー・グレースらが名を連ねている。
今回の決定について、ミランダは「20周年のトライベッカ映画祭のオープニングナイト作品であることは、とても名誉なことです。わたしたちは、彼ら(トライベッカのチームや一般の観客)をアップタウンに迎えられることにとても興奮しています。これは、ユナイテッド・パレスでの忘れられない夜になるでしょう。このミュージカルのラブレターを、僕たちのコミュニティーと共有することが待ちきれません」とコメントした。
2001年9月11日に起きた同時多発テロ後に、ニューヨークの復興を目指して開催されたトライベッカ映画祭。今年は6月9日から20日まで対面型で実施することが決定しており、ニューヨーク市内の5区(ブルックリン、ブロンクス、クイーンズなど)で開催される。野外プログラムは、ニューヨーク州保健局が設定した新型コロナウイルスのプロトコルにのっとって行う予定だ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)