アムロ声優・古谷徹、機動戦士ガンダムは「ライフワーク」
アニメ「機動戦士ガンダム」などでアムロ・レイ役を務める声優・古谷徹が27日、都内で行われた映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(5月21日全国公開)のメディア向けトークイベントに、歌手で俳優の及川光博と共に出席。「アムロ・レイという男の一生を全部演じたい」とキャラクター愛を爆発させた。
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「ガンダム」生みの親・富野由悠季の小説を原作とする本作は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)後の宇宙世紀0105年を舞台に、ブライト・ノアの息子ハサウェイが地球連邦政府に反旗を翻す姿を描く。古谷演じるアムロは原作小説には出てこないが、映画版では登場することが発表されている。
『逆襲のシャア』でアムロが着ていた制服姿で登壇した古谷は、「わざわざ特注で作っていただいたんですよ」と感激した表情を浮かべると、「毎年開催される世界コスプレサミットで審査委員長を務めていて、毎回コスプレをしているのですが、アムロはファーストガンダムの時の制服しか持っていなかったんです」と裏話を明かす。
続けて、「僕はガンダムシリーズのなかで『逆襲のシャア』が一番好きなので、この衣装は本当に嬉しいです」と興奮気味に語ると、「次からはもちろんこの衣装を着させてもらいます」と満面の笑みを浮かべた。
また『逆襲のシャア』当時の思い出を聞かれた古谷は、「随分前のことなので詳細は覚えていないのですが、タイトルに『逆襲のシャア』とあったので、主役がシャアなのか……とカチンときたことを覚えています」と笑いを誘うと、「でもしっかり作品を把握すると、この映画はアムロの魅力や格好良さを再確認できるんですよね」と力強く語った。
「閃光のハサウェイ」の映画化について、「小説版にアムロは出てこないので、どんな形で登場するのか台本を読むまでわかりませんでした」と率直な感想を述べた古谷。それでも「最新の技術を駆使した劇場版で、またアムロを演じられることは嬉しかったです」と再演への喜びを明かす。完成版を鑑賞した際、本作のヒロイン、ギギ・アンダルシアの瞳の色にゾクっとしたそうで、「惚れてしまいますね」と絶賛。「モビルスーツのコックピットの描写もとても綺麗で素敵」と期待をあおっていた。
ガンダムシリーズの存在について聞かれた古谷は、「ライフワークです」と即答。「『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』で8歳のアムロを演じ、『逆襲のシャア』では29歳のアムロを演じました。そして今回、また続きを演じることができました。ここまで来たら、アムロという一人の男の一生を全部演じたいです」と野望を明かしていた。(磯部正和)