細田守監督の新作、異例のビジュアル!竜のキャラデザインも公開
細田守監督の新作『竜とそばかすの姫』(7月16日公開)の新ビジュアルが21日、公開され、竜のキャラクターデザインを手掛ける秋屋蜻一をはじめ新たなスタッフが発表された。
本作は、母の死をきっかけに歌うことができなくなっていた17歳の女子高生すずが、50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で悩み葛藤しながら成長していく物語。過疎化が進む高知の田舎町で父とふたりで暮らしていたすずが、<U>に歌姫「ベル」として参加し、その歌声で世界に注目される存在に。そんなベルの前に、<U>で忌み嫌われる竜の姿をした謎の存在が現れる。これまで、主人公すず(ベル)と竜を除く声優が発表されており、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守らが名を連ねる。
新ビジュアルは、満点の星空のもと、見つめあう<U>の歌姫ベルと竜を捉えたもの。これまで細田作品の歴代ポスターには夏を象徴するような“入道雲が浮かぶ青空”が多く描かれてきたが、それとはガラリと変わったデザインとなっている。
そしてもう一点が、映画のキーとなる竜のキャラクターデザイン。担当したのは、書籍の装画なども手掛け、緻密で幻想的な世界観で多くのファンを持つ秋屋蜻一(あきや・かげいち)。歌姫ベルのキャラクターデザインを担当する『アナと雪の女王』のジン・キムと同様、細田監督たっての希望で選出された。
さらに、東映動画所属時代の細田監督の師匠であり、『デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!』以降、細田作品のメインスタッフとしてすべての作品に参加してきた山下高明が、<U>の世界の作画監督を担当。同じく、多くの細田作品に原画や作画で携わり、1997年にはエミー賞アニメーション部門の「優れたアニメーション演技賞」を受賞した青山浩行が、現実世界の作画監督とキャラクターデザインを手掛けた。
その他、今敏監督の全作品で美術監督を担当した池信孝(いけ・のぶたか)が美術監督、『サマーウォーズ』でインターネット上の仮想世界<OZ>の美術デザインを担当した上條安里(じょうじょう・あんり)が美術設定(プロダクションデザイン)として参加。同作で<OZ>の世界とアバターのCGを制作指揮した堀部亮と、CGを担当した下澤洋平がCGディレクターとして名を連ねる。
なお、本日よりムビチケ前売券(オンライン)の販売もスタート。ムビチケ購入者限定のキャンペーンでは、映画の制作過程で作られた画像や動画の閲覧や、限定SNS企画への参加などの特典が設けられている。(編集部・石井百合子)