ジョージ・A・ロメロ、幻の監督作『アミューズメント・パーク』日本公開決定
映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)、『ゾンビ』(1978)などゾンビ映画の第一人者として知られる故ジョージ・A・ロメロ監督が、1973年に手掛けた未発表作『アミューズメント・パーク』が、10月15日より日本公開されることが決定した。
『アミューズメント・パーク』はもともと、年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高める目的で、ルーテル教会がロメロ監督に依頼した、ある種の教育映画だったという。その内容は、遊園地で老人が罵られ、悲惨な目にあうさまを容赦なく描いたもので、あまりにエッジが効いてたためか、長らく忘れられた作品となっていた。まさに幻の未発表映画が発見されたのは3年前。それから4Kレストアが行われ、日本に上陸する。
同作の日本公開を記念して、ロメロ監督の代表作から、『ザ・クレイジーズ』(1973)と、『アミューズメント・パーク』で主演を務めるリンカーン・マーゼルも出演した『マーティン/呪われた吸血少年』(1977)の劇場公開が決定。10月15日の一般公開に先駆け、7月9日より、新宿シネマカリテで開催される映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2021」 (カリコレ2021) 内にて、ロメロ監督の命日である7月16日に3作品を上映する。(編集部・入倉功一)
映画『アミューズメント・パーク』はシネマカリテほか10月15日より公開