梶裕貴、7年半にわたる『七つの大罪』への熱い思いを吐露「キャラクターたちは生き続ける」
人気アニメを映画化した『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』(7月2日公開)の完成披露プレミア上映会イベントが21日に丸の内TOEIで行われ、シリーズを通じてボイスキャストを務めた梶裕貴があふれる思いを明かした。この日は梶と共に雨宮天、久野美咲、福山潤、高木裕平、神尾晋一郎、ゲスト声優の井上裕介(NON STYLE)も登壇した。
本作は、鈴木央のコミックを原作にしたアニメシリーズの最終章「七つの大罪 憤怒の審判」のその後を、原作者によるオリジナルストーリーで描いた劇場版。七人の大罪人で構成された騎士団“七つの大罪”のメンバーの絆や戦いなどが描かれる。
主人公のメリオダスと、メリオダスの弟で〈十戒〉のリーダー・ゼルドリスの2役を演じる梶は、まもなくの公開に感慨深げな表情。「我々にとってはいろんな思いの詰まった作品。テレビシリーズも二日後に最終回。そのタイミングでこの劇場版……」と思いを噛みしめるように述べ、「物語の最後までキャラクターを演じていたいと常々(イベントなどで)言っていたので、叶って嬉しい」と笑顔を見せる。
この日は、壇上ではレギュラー声優陣が今までのベストシーンを振り返りながら、それぞれの思いを和気あいあいと語りあった。終盤には原作者の鈴木から感謝のメッセージも読み上げられ、締めの演出として一人一人スタンドマイクの前で最後のスピーチを行い、ステージから降壇する演出も行われた。
梶は「7年半という時間、一つの作品に携わらせてもらうのは初めての機会。声優人生でもなかなかない」と振り返り、「この作品は原作者の鈴木央先生の夢とロマンあふれるファンタジー作品です。僕自身、最後まで楽しませてもらったし、涙するシーンもありました。また、メリオダスとゼルドリスに寄り添うなかで生まれた感情もたくさんありました」としみじみ。
続けて「第一話のアフレコの時に監督スタッフから、この作品はメリオダスとゼルドリスの愛の物語ですと説明され、物語が進めば進むほど、その言葉がじんわり胸に染み込んでいった」とも述べ、「メリオダスの願いだったゼルドリスとの愛の時間。今回の劇場版はそれが詰まった作品で、家族の物語だったんじゃないかなと感じています。みなさんにも観てもらって素晴らしさを感じてもらえたら」と語る。「作品でキャラクターたちは生き続ける。これからもみなさんと一緒に歩んでいってほしい」と話した。(取材・文:名鹿祥史)