『ゴジラvsコング』メカゴジラ登場の舞台裏!写真のようにリアルな現代版に
映画『ゴジラvsコング』のメイキングブック「ゴジラvsコング アート・オブ・アルティメット・バトルロワイヤル」では、メカゴジラ登場の舞台裏がアダム・ウィンガード監督をはじめとした制作陣によって解説されている。
米ワーナー・ブラザース、レジェンダリー、東宝が展開する「モンスター・ヴァース」シリーズでは、すでにモスラ、ラドン、キングギドラといった人気怪獣たちをスクリーンにカムバックさせており、さらなるカメオ出演への門戸は大きく開かれていた。だからこそ脚本家のテリー・ロッシオは「初っ端から、メカゴジラ(を登場させるというアイデア)を脚本家チームのミーティングに持ちこんだ」といい、レジェンダリーのプロデューサーたちはこれを歓迎。テリーは「僕は観客の期待に応え、それを上回ることこそが物語を語る手法だと思っている。だから、観客がゴジラとコングを期待しているなら、それに応えるのはもちろんのこと、予想のつかない展開を用意して観客をあっと言わせなくてはならない、と考えたんだ」と振り返っている。
ウィンガード監督は「私がこのプロジェクトに加わった時点で、テリーの概要にはすでにメカゴジラが含まれていた。写真のようにリアルな現代版メカゴジラを登場させるだって? よしきた、やってやる、と思ったね!」と腕が鳴ったと明かす。何十もの外見を検討した上で採用したのは、特殊効果スタジオのレガシー・エフェクツが発展させた最終デザイン。初期デザインではメカゴジラの“皮膚”がブラシ仕上げの装甲版のように鈍く光っていたが、ウィンガード監督は東宝の1970年代のメカゴジラに敬意を表してつややかなシルバーコートを採用することにしたのだという。
「ゴジラvsコング アート・オブ・アルティメット・バトルロワイヤル」には、1パートを割いてメカゴジラのさまざまなコンセプトアートから、ガジェットを駆使した戦い方や動き、装甲板の隙間からのぞくエネルギーのきらめきなどこだわりの数々を紹介。「ここをオカルト的な儀式を行う空間と捉え、その種のことに詳しい専門家を何人か呼んだ」というメカゴジラの試運転施設についても、美しいコンセプトアートと共に解説されている。(編集部・市川遥)
「ゴジラvsコング アート・オブ・アルティメット・バトルロワイヤル」は8月6日発売予定(4,500円+税) 発行元:DU BOOKS 発売元:株式会社ディスクユニオン