若き環境活動家の素顔に迫る『グレタ ひとりぼっちの挑戦』公開
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリの素顔に迫るドキュメンタリー映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』が、10月22日より全国公開される。
グレタは、2019年のフォーブス誌で“世界で最も影響力のある女性”に選出され、同年のタイム誌でも“今年の人”として紹介された世界的に有名な若き環境活動家。2018年8月、気候変動に対する政府の無関心に抗議するため、15歳ながらひとりでストックホルムにある国会議事堂前に座り込み、学校ストライキを行ったグレタ。その後、2019年にニューヨーク国連本部で開かれた気候行動サミットで、グレタは涙ながらに強く訴えるスピーチをし、さらに世界的な注目を浴びる存在となった。
映画は、気候問題に関する専門的知識と揺るぎない覚悟を持ち、国連総長アントニオ・グテーレスやフランスのマクロン大統領、ローマ教皇など世界のリーダーらと議論を重ねていくさまを寄り添うように捉えていくと同時に、世界から注目される1年以上前から密着し犬や馬と戯れるリラックスした様子のほか、アスペルガーの症状について冷静に分析する姿、重圧と向き合い葛藤する姿、彼女の行動を支える家族の姿も映し出す。
グレタは映画の公開に対して次のようにコメントしている。「とにかく私たちが社会に求めているのは、気候変動を危機として捉え、安全な未来を守ってほしいということだけ。映画を観れば、その実現までどれ程遠いのか、“もう時間がない”という科学的なメッセージが全く伝わっていないということも分かってもらえるはず」。(清水一)