森山未來『ボクたちはみんな大人になれなかった』11・5に劇場公開&Netflix配信開始
森山未來主演のNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』が、11月5日より劇場公開&Netflix全世界配信されることが発表された。あわせて、新ビジュアルも公開された。
原作である燃え殻のベストセラー小説は、ある朝の満員電車の中で、昔フラれた彼女に間違えてFacebookの「友達申請」を送ってしまった主人公“ボク”の混沌とした1日から始まるラブストーリー。ドラマ「恋のツキ」などの森義仁が監督を務める。
このたび、青春時代を過ぎた40代の主人公・佐藤の姿を捉えた新ビジュアルが公開に。佐藤役の森山は20代前半~40代の年代ごとの繊細な変化を演じ分ける。
森山のほか、主人公の忘れられない初恋の人・かおり役で伊藤沙莉、失恋を引きずる佐藤の目の前に現れる謎の美女・スー役でSUMIRE、約20年間共に働く関口役で東出昌大が出演。佐藤と関口の長年の上司を萩原聖人、密かに佐藤に思いを寄せる七瀬を篠原篤が演じる。また、大島優子が映画オリジナルキャラクターである40代になった佐藤の恋人・恵役を担い、ラサール石井、高嶋政伸、平岳大、片山萌美もキャストに名を連ねている。(須田璃々)
キャストコメント全文
■森山未來
歳を重ねる中で、どこかに何か落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。
何かを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、何かしらの折り合いをつけられることを「大人」と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である「ボク」は本当に「大人」にはなれなかったのか。
落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげられる。そのことを「大人」だと呼ぶのだとすれば、「ボク」は「大人」なのかもしれない。
「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした。
■伊藤沙莉
この作品のかおりという女性は
正直、今までで一番悩み、葛藤と共に
生きた役でした。
佐藤が掴みきれなかった女性が
その状態のまま描かれているということで
本当にヒントが少ない状態だったからです。
だけど、だからこそ、
私なりのかおりを、私なりの答えを
出したいと密かに思っていました。
それを監督や未來さんを始め
皆で意見やアイデアを出し合って
作り上げた時間はとても濃厚なものでした。
この大好きな作品に携われたこと、
かおりを生きれたことは
人間、役者伊藤沙莉にとって
とても貴重で有り難いものだったと思っています。
この作品を沢山の方に観て頂きたいですし、
その沢山の方の胸がギュウってなる気がして
とても楽しみです。
■萩原聖人
大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人達が集まって作った作品なんだと思います。
だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。
そう言うことです。
僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人達もきっとそうです。
そう言うことなんです。
■大島優子
“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。
“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。
現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく。
■東出昌大
もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は「さようなら」じゃなく「またね」だったように思う。
歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います。
■SUMIRE
本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しました。
そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつながり、思いやりをより強く感じられた作品です。
どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さんにとって心温まる作品でありますように。
■篠原篤
七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。
どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みたいなあの想いが、今となってはとても愛おしいです。