『フリー・ガイ』首位デビュー!予想を上回るヒット
全米ボックスオフィス考
先週末(8月13日~8月15日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、ライアン・レイノルズ主演のアクションコメディー映画『フリー・ガイ』が興行収入2,836万5,416ドル(約31億円)で初登場1位に輝いた。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル110円計算)
自分がオンラインアクションゲーム「フリー・シティ」のモブキャラだと知ってしまった銀行の窓口係ガイ(ライアン)が、プログラムを無視してヒーローとして立ち上がるさまを描いた同作。デルタ株による新型コロナ感染者急増など不利な状況だったにもかかわらず、批評家及び観客からの評価もすこぶる高く、1,500万~1,900万ドル(約17億~21億円)程度と見込まれていたオープニング興収を大きく上回るヒットとなった。ディズニーにとって、劇場のみでの大規模公開(=ディズニープラスでの同日配信はナシ)は同作が今年初だった。監督は、『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。
2位には、強盗に入った若者たちが家の主である盲目の老人から狩られる恐怖を描いたホラー映画の続編『ドント・ブリーズ2』が興収1,062万2,473ドル(約12億円)で初登場。抑えた制作費で手堅いスタートを切ったといえる。ソウルの女王アレサ・フランクリンの伝記音楽映画『リスペクト』は興収880万7,513ドル(約10億円)で4位デビューとなった。アレサにふんしたのは、『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソンだ。
DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』は前週比71.5%ダウンと落ちが激しく、公開2週目で1位から5位にランクダウンとなった。(編集部・市川遥)
8月13日~8月15日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『フリー・ガイ』
2(初)『ドント・ブリーズ2』
3(2)『ジャングル・クルーズ』
4(初)『リスペクト』
5(1)『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
6(3)『オールド』
7(4)『ブラック・ウィドウ』
8(5)『スティルウォーター(原題) / Stillwater』
9(6)『ザ・グリーン・ナイト(原題) / The Green Knight』
10(7)『スペース・プレイヤーズ』