片山慎三監督×佐藤二朗主演『さがす』公開決定、超ティザービジュアルも
片山慎三監督と佐藤二朗がタッグを組んだ映画『さがす』の公開が2022年に決定し、超ティザービジュアルが公開された。また、第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ(コンペティション)部門へ出品されることも発表になった。
本作は、国内外から高く評価された『岬の兄妹』で鮮烈なデビューを果たした、片山監督の長編2作品目にして商業映画デビュー作。オリジナル脚本も手掛けた片山監督は「大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました」と作品に対する意気込みを語った。
主演の佐藤は、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父・原田智にふんし、単純に割り切れない人間の善悪の曖昧さなどを表現する。片山監督との出会いは19年前のドラマの撮影現場だったという佐藤は「ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる『さがす』という妙なタイトルの脚本を読んでみた。『よくぞ俺のところに話を持ってきた』と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を」とコメントを寄せた。
公開された超ティザービジュアルは、韓国の気鋭のデザイン会社Propaganda(プロパガンダ)が担当したもの。卓球台の上にスマートフォンが置かれ、そこにタイトルの「さがす」とキャッチコピーの「日常が消えた。」という文字が描かれている。シンプルなデザインからは不穏な空気が漂い、作品の世界観を感じさせる仕上がりになっている。監督とキャストのコメント全文は以下の通り。(今井優)
佐藤二朗 / 原田智(はらださとし) 役コメント
ある日突然、手紙が来た。長文のその手紙の差出人は片山慎三。19年前のドラマで制作だった男だ。制作とはいえ、当時彼は21歳の右も左も分からぬ、いわゆる「使い走り」だった。でも発想や言葉が面白く、「君、オモロイな」と声を掛けたのを覚えている。そのあと彼は、数々の現場で鍛練し、感性を磨き、自腹で「岬の兄妹」という映画を監督した。その彼からの手紙には「自分の商業作品監督デビューとなる次作の主演を是非、二朗さんにやって欲しい」と書いてあった。手紙に添えられた、彼の商業デビューとなる「さがす」という妙なタイトルの脚本を読んでみた。「よくぞ俺のところに話を持ってきた」と思った。ちょっと凄い作品になると思う。ご期待を。
片山慎三(監督・脚本)コメント
大阪に住む父が指名手配犯を見かけた、という実体験から生まれたオリジナル作品です。商業デビュー作ということもあり、よりエンターテイメントな作品にしたいという気持ちがありました。オリジナルだからこそ立ち帰る場所が常に自分自身でした。自問自答し、自分が作家として試されているような、良い意味での気合いと思いが入っています。本作のワールドプレミアが釜山国際映画祭で迎えられることとなり嬉しく思います。映画を観てどういう反応が返ってくるのか非常に楽しみに思います。ぜひ日本での公開も心待ちにしていてください。