綾野剛主演「アバランチ」初回の仕掛けに騒然 「鳥肌立った」
18日、綾野剛主演のカンテレ・フジテレビ系月曜10時枠のドラマ「アバランチ」初回が放送され、ドラマの公式YouTubeチャンネルと連動した終盤の仕掛けや綾野演じる主人公のアンチヒーロー的なキャラクターなどが話題を呼び、タイトルのほか未発表のキャスト名がTwitterトレンド入りする反響を見せた(※ネタバレあり。初回の詳細に触れています)。
本作は、綾野演じる主人公・羽生誠一が所属する謎のアウトロー集団「アバランチ」の活躍を描くサスペンス。アバランチの面々に木村佳乃、福士蒼汰、千葉雄大、高橋メアリージュン、田中要次。第1話のエピソードタイトルは、ドラマのタイトルでもある「雪崩」。大規模都市開発プロジェクトのリーダー・風間道明(安井順平)の失踪事件の顛末が描かれた。
冒頭は、羽生の過去を巡る緊迫のシーンからスタート。情報提供者が危うい状況に陥り、羽生や上司と思しき男性(駿河太郎)が現場に突入すると、爆弾が仕掛けられていて……というもの。うなされていた羽生が目覚めると舞台は現在へと移り変わり、警視庁捜査一課から「特別犯罪対策企画室」へと左遷された西城英輔(福士蒼汰)の視点で、室長・山守美智代(木村佳乃)率いるアバランチが失踪事件の捜査にとりかかるさまが映し出された。
本作のチーフ監督を務めたのが『新聞記者』(2019)や綾野が主演を務めた『ヤクザと家族 The Family』(2021)などの気鋭の映画監督・藤井道人。オープニングに至るまでの13分間の時点でSNS上では「映画並みの迫力」など、「映画」のワードを使用した反応が目立った。
まず注目を浴びたのが綾野演じる主人公のキャラクター造形。爆破事件の影響なのか体中傷だらけで無造作ヘアに無精ひげ。ラフな服装やスーツも含め黒がデフォルト。なぜか初対面の西城の経歴を把握しており、頭脳明晰、格闘技にも優れ、かなりの切れ者。日本刀を手に襲ってくるヤクザにボールペンで対抗し、ノックアウトする場面もあった。
そしてサプライズゲスト。風間の失踪事件には、経済界の重鎮・六車泰次郎(板尾創路)が関与している可能性が浮上し、その息子でキーパーソンとなる和也役として登場したのが磯村勇斗。磯村の出演は事前に発表されておらず、Twitterには磯村の名前がトレンド入り。綾野とは『ヤクザと家族 The Family』でも共演しており、羽生が割れた瓶を手に向かってくる和也を一撃で倒すシーンも視聴者を沸かせていた。
とりわけ話題を呼んだのが終盤、羽生らが事件の首謀者への“制裁”に臨むシーンでの仕掛け。番組出演のつもりで首謀者がスタジオを訪れるとそこは無人で、マスクをつけたアバランチの面々が彼を取り囲むように登場。実はそのやりとりがYouTubeで生配信されているというもので、ドラマの公式YouTubeチャンネルと連動。ドラマの公式YouTubeチャンネルでは、テレビで放送されている映像とは異なるアングルで、スタジオに設置された複数のカメラから捉えた映像がリアルタイムで映し出され、これには視聴者も「ゾクッとした」「YouTubeと連動はやばかった」「鳥肌立った」と騒然となっていた。
どうやら、アバランチが着手しているのは警察が隠蔽しようとする、もしくは警察に頼れない事件。とりわけ羽生に関しては過去も含め謎が多く、西守は「羽生は誰でもない、何者にもなれない男」だと話していた。(編集部・石井百合子)