衝撃の美しさ…『燃えよ剣』山田涼介の沖田総司に反響
公開中の岡田准一の主演映画『燃えよ剣』で、新選組の中でも人気の高い一番隊組長・沖田総司を演じた Hey! Say! JUMP の山田涼介が「ハマり役」と反響を呼んでいる。
本作は、『関ヶ原』の原田眞人監督と岡田准一主演コンビにより、時代小説の大家・司馬遼太郎(遼のしんにょうは点2つ)の同名小説を映画化。幕府の権力復活を目指す佐幕派と、天皇を中心に新政権を目指す討幕派の対立が深まる幕末期を駆け抜けた、新選組の志士たちの刹那的な生きざまを活写する。
注目を浴びる新選組のキャストには、主人公の副長・土方歳三役の岡田を筆頭に、局長・近藤勇に鈴木亮平、芹沢鴨に伊藤英明、副長助勤・斎藤一に松下洸平ら豪華な顔ぶれが集結。山田が演じる沖田は、土方と近藤を兄のように慕い、明るく聡明な性格。天才的な剣の使い手だが、若くして病に苦しめられる設定だ。
新選組結成後、土方が定めた組織を統率するための5か条「局中法度」の影響などもあり、殺伐とした雰囲気が充満していくが、その中でも潤滑油ともいうべき存在として描かれているのが沖田。土方と折り合いの悪い芦沢も、沖田のことは弟のようにかわいがっている。映画のPRイベントでは、「刀の練習のときに、僕が使っている刀があまりよくなかったので、伊藤さんが『これを使ってくれ』と私物の刀をプレゼントしてくださった」と、伊藤とのエピソードを披露していた。
また、山田にとって本作が時代劇初挑戦。映画のPRイベントでは「殺陣の経験が全くないに等しい状況のなか、座長の岡田さんが教えてくださった。撮影に入る前に岡田さんのところに行って、優しく教わりました」と“師匠”となって導いた岡田に感謝。
殺陣や所作に切磋琢磨する一方で、減量もこなした山田。結核により弱っていく沖田を表現するため、撮影中に8キロの減量を行い、「沖田の役柄的にも痩せなきゃいけないときには、(鈴木)亮平さんにどういう風に痩せたらいいかを聞いて、岡田さんと亮平さんがお医者さんのように『こういう塩の抜き方があるんだよ』と教えてくださった」と岡田、鈴木にアドバイスを得たことを明かしていた。
美しきカリスマ天才剣士を、持ち前のまばゆいオーラをたたえて好演した山田。ストイックな役づくりが実を結び、映画公開後、ネット上では「沖田総司そのもの」「はまり役すぎ」「儚く美しい」「胸が苦しくなった」など、絶賛のコメントが寄せられている。(編集部・石井百合子)