戸松遥、劇場版『SAO』アスナは“一旦リセット”する気持ちで挑戦

　映画『劇場版　ソードアート・オンライン　－プログレッシブ－　星なき夜のアリア』の初日舞台あいさつが30日、都内で行われ、アスナ役の戸松遥、キリト役の松岡禎丞、ミト役の水瀬いのりが公開初日の心境や映画の見どころを語った。この日は、主題歌を担当したLiSAと監督の河野亜矢子も登壇した。

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　アニメ「ソードアート・オンライン」は、川原礫の小説を基にした人気シリーズ。本作は、川原がアスナ視点で描く新たな「アインクラッド」編を、完全新作アニメーションとして映画化したものだ。

　映画初日を迎え、戸松は「ついにこの日が来たんだって。今までは早く観ていただきたい気持ちだったんです。今日からは何度でも観ていただける」と感慨深げな表情。最新作は自信を持って楽しんでもらえる内容だと自負自信をのぞかせると、「シリーズの原点のような内容。一人の女の子としての結城明日奈の時代から描かれるので、そこが今までのテレビシリーズと違う。テレビで描ききれなかった部分を見れて、新鮮に思ってもらえるのでは」と見どころを紹介した。

　アクションシーンの出来栄えにも触れた戸松は、「アニメの素晴らしさと音の素晴らしさ、映画だけどアトラクションのような形で見ていただけると思います」と嬉しそうに紹介。自身が声を当てるアスナについて、「時系列が戻るという感じで、アスナとして、テレビアニメでやっていたことを一旦リセットする気持ちで演じました。別のアスナを演じるつもりでやっていました」と振り返り、「（時系列的に）キリトともまだ恋愛の仲ではなく、なんなら他人。年齢が若返っているのもありますけど、戦いにも慣れてない。完璧じゃないアスナがどう成長していくかも見てもらいたい」とも話した。

　キリト役の松岡も、戸松同様「自信を持っておすすめできる内容。いろんなところを隅々まで見てほしい」と本作の出来栄えを絶賛。「今か今か、まだですねってやっていたら、あっという間に公開日」と感激しきりの様子を浮かべた。

　また、新キャラクター・ミトを演じた水瀬は「原作が大好きな人にとって（アニメの）オリジナルのキャラクターということでザワザワしてしまうと思いますが、わたしはミトをみなさんがどう受け止めてくれるかが楽しみ」と観客の反応に期待。「不安はありつつも、みなさんが大事なキャラクターとして受け取ってくれると嬉しいです」と願っていた。（取材・文：名鹿祥史）