富田望生、新人時代に大寝坊 デビュー作で失敗もスタッフから励ましの声
富田望生が3日、都内で行われたアニメーション映画『フラ・フラダンス』(12月3日公開)の完成披露試写会に主演の福原遥と登壇し、新人時代に寝坊で大失敗したエピソードを明かした。この日は、美山加恋、前田佳織里、陶山恵実里、山田裕貴、ディーン・フジオカ、水島精二監督も来場。作品にも登場する「スパリゾートハワイアンズ」のダンスチームによる、フラダンスパフォーマンスも行われた。
主題歌はフィロソフィーのダンス!映画『フラ・フラダンス』予告
『フラ・フラダンス』は、福島県いわき市のリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」のダンシングチーム(通称:フラガール)を目指す新人ダンサーたちの奮闘を描く作品。福原は姉の姿を追ってフラガールの採用試験に応募する主人公・夏凪日羽、富田は、日羽の同期でチームのムードメーカー・滝川蘭子の声を担当している。
初ステージでとある大失敗をしてしまうチームにちなんで、新人時代の失敗と克服法について質問が飛ぶと、福原は「小さい頃はスタッフさんの目を見れないくらい人見知りだったのですが、スタッフのみなさんが、わたしが緊張しないように遊ぶ時間を作ってくださったので、そこから心を開いて話せるようになりました」と回顧。一方の富田は、デビュー映画『ソロモンの偽証』の撮影当時、8時集合なのに8時15分に助監督からの電話で起こされたという「大寝坊」を告白。しかし、スタッフは怒るどころか、頑張りを認めてねぎらってくれたそうで、富田は「それからは、あまり寝坊の記憶はないです」とさもありなんと話すが、山田は「あまり?」とその場にいた全員の疑問を代弁して会場の笑いをさらっていた。
そんな富田は、「スパリゾートハワイアンズ」がある福島県いわき市の出身。「今こうして、地元だったり、ちっちゃい頃からよーく遊んでいたハワイアンズ」とまで言うと、いろいろな思いが胸に去来したようで、ぐっと涙をこらえる。
隣に立つ山田が「大丈夫よ。ゆっくり」と言って落ち着かせると、富田は「フラガールのみなさんは初めてわたしが憧れを持った女性」と再び口を開くが、やはり思い出が胸にしみるようで、あふれ落ちそうな涙を必死に止める。富田らしく、おどけた表情も見せるため、会場には笑い声も響くが、エールの拍手も受けると、富田は「素敵なキャストのみなさんと、たくさん愛情を込めて作ってくださった水島監督を含めスタッフのみなさんと、こうして(観客の)みなさまに完成をご報告する日がきて本当にうれしく思います」となんとか今の気持ちを言い切った。
福原は「(コロナ禍で)大変な中、今日という日を迎えられたこと、本当にありがたく、心から嬉しく思っております」と喜ぶと、「舞台袖でフラガールのみなさんの踊りを観させていただいて、本当に感動しました。フラダンスのパワーといいますか、人を明るくしてくれるエネルギーは素敵だなと感じました」としみじみ。主人公のチームメイト・鎌倉環奈役の美山も、「3歳の頃からフラダンスをやっていて、この作品にすごく縁を感じています」と続けると、「1曲目は5~6歳の時に死ぬほど練習したので、踊りたくなっちゃうくらいテンションが上がっています」と笑顔を見せた。(錦怜那)