「マイネーム:偽りと復讐」も話題!ハン・ソヒが可愛すぎる
Netflixオリジナルシリーズ「マイネーム:偽りと復讐」で主演を務めたハン・ソヒ。2020年の「夫婦の世界」で大ブレイクして以来、今、韓国で最もキテる女優と言われる彼女に注目してみよう。(前田かおり)
1994年11月18日生まれのハン・ソヒは、韓国・蔚山(ウルサン)出身。高校卒業後、広告のモデルを始め、2016年にSHINeeの楽曲「Tell Me What To Do」のミュージックビデオに出演して芸能界入りし、2017年のドラマ「ひと夏の奇跡 ~waiting for you」で本格的に女優デビューを果たす。チャン・ヒョク主演の愛憎劇「カネの花 ~愛を閉ざした男~」では主要キャストに抜擢され、その熱演で注目された。
2018年、時代劇「100日の郎君様」ではEXOのD.O.ことド・ギョンス演じる世子イ・ユルに政略結婚で嫁ぎ、世子から愛されることのない美しき世子嬪キム・ソヘを演じて、知名度もアップした。その後、異色のファンタジーサスペンス「アビス」(2019)では物語のキーパーソン的な役で出演し、着実に女優としての存在感を増していく。
デビューから3年、2020年に大ブレイクするきっかけとなる作品に出会う。それが「夫婦の世界」だった。英国BBC製作のドラマ「女医フォスター」の韓国リメイク版で、順風満帆の人生だったはずが夫の裏切りによって、家庭も自らのプライドもズタズタにされたヒロインが壮絶な復讐を繰り広げていくラブサスペンス。ハン・ソヒは夫の不倫相手ヨ・ダギョン役で登場。美貌と若さ、抜群のスタイルで愛する夫を奪った憎まれ役を独特のオーラで体現し、キム・ヒエ(「密会」「最後から二番目の恋 ~beautifuldays」)演じるヒロインの嫉妬と憎悪をヒートアップさせる役どころを見事に演じ切った。
同作は韓国ケーブルドラマ史上歴代最高視聴率を獲得するほどの話題作となり、第56回百想芸術大賞のテレビ部門の女優新人賞の候補にもなった。惜しくも同賞は「梨泰院クラス」でイソを演じたキム・ダミが受賞したものの、本作を機に広告界からのオファーが殺到し、一躍、スターの仲間入りを果たす。
「夫婦の世界」後、2021年には青春ラブストーリーの「わかっていても」で初主演。Netflixオリジナルシリーズ「恋するアプリ Love Alarm」「Sweet Home -俺と世界の絶望-」で世界的にも大ブレイク中の若手俳優ソン・ガンとのW主演で、原作は韓国の人気ウェブ漫画。放送前から、韓国では主演2人のビジュアルのシンクロ率の高さで注目を浴びることになった。
演じるのは美大の彫塑科に通う女子大生ユ・ナビ。初めての恋でこっぴどい裏切りに遭い、もう恋なんてしないと思ったその日に、誰もが振り向くような超イケメンのジェオン(ソン・ガン)に声を掛けられる。女性の扱いが手慣れている上に、カジュアルな関係を望む男とわかっていても気持ちは抑えられない。前作「夫婦の世界」で演じた“不倫美女”から一転、等身大のどこにでもいそうな女子大生の恋愛事情をリアルに体現。ファッションもピュアなスタイルで視聴者の心をわしづかみにした。
次いで主演したのが、今、話題沸騰中のNetflixオリジナルシリーズの「マイネーム:偽りと復讐」。父を殺した犯人に復讐するためだけに生きるヒロインという役どころで、今までのイメージからは180度チェンジ! とくに第1話の序盤ではハン・ソヒ演じるジウは女子高の制服姿で登場。正直、ちょっと無理を感じるが、まあ話の都合上突っ込むまい(笑)。暴力団の組員である父親がいるために、学校では言われなきイジメを受け、それに対抗するために学校から帰れば、部屋で腕立て伏せに筋トレグッズで体を鍛える日々……。
そんな中、目の前で父を殺されたことから復讐するため、犯罪組織の構成員養成所、早い話が“虎の穴”みたいなところで野獣のような男たちに囲まれ、たった一人の女子である彼女は殺人マシーンとなるべく体を鍛えあげ、そして、凄まじい肉弾戦を見せることになっていく。
ハン・ソヒは初めてのアクション作品ということで、撮影の3~4か月前から毎日のようにアクションスクールに通い、その上、「夫婦の世界」のときは44キロほどだった体重を10キロ増やす役作りをして挑戦したという。加えて、演技力もさらに幅を広げている。作品ごとに新たな魅力、可能性を開眼させるハン・ソヒ。次なる作品にも期待したい。