『ゴーストバスターズ/アフターライフ』初登場1位!予想を上回るヒット
全米ボックスオフィス考
先週末(11月19日~11月21日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、人気SFコメディーシリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が興行収入4,400万8,406ドル(約51億円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル115円計算)
かつてニューヨークを救ったゴースト退治の専門家・ゴーストバスターズの孫世代の活躍を描く本作。オリジナル版とその続編を手掛けたアイヴァン・ライトマン監督の息子で、『マイレージ、マイライフ』『JUNO/ジュノ』などのジェイソン・ライトマンが監督・脚本を務めた。オープニング興収は2,700万ドル~3,500万ドル(約31億円~40億円)程度と予想されていたが、それを大幅に上回るヒットを記録した。出演はマッケナ・グレイス、フィン・ウォルフハード、ポール・ラッドなど。
ウィリアムズ姉妹を世界的なテニスプレイヤーに育て上げた父親を描いた、ウィル・スミス主演の伝記ドラマ『ドリームプラン』は、興収540万6,033ドル(6億円)しか上げられず4位デビューと大苦戦。批評家及び観客からの評価は高く、アカデミー賞ノミネートも有力視されている作品だが、HBO Max でも追加料金なしで同時配信されたことが響いたようだ。
そのほか注目すべき点では、こちらも賞レースでの活躍が期待されているマイク・ミルズ監督、ホアキン・フェニックス主演ドラマ『カモン・カモン(原題) / C'mon C'mon』が5館で公開されて18位にランクイン。ラジオ局のジャーナリストと彼の若い甥っ子の旅をモノクロで描いた。1館当たりの興収は2万6,889ドル(約309万円)で、これはウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を上回り今年の公開作で最高の記録だ。(編集部・市川遥)
11月19日~11月21日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
2(1)『エターナルズ』
3(2)『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』
4(初)『ドリームプラン』
5(3)『DUNE/デューン 砂の惑星』
6(5)『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
7(4)『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
8(8)『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
9(7)『ベルファスト(原題) / Belfast』
10(6)『ロン 僕のポンコツ・ボット』