ナメてた相手が実は…系の新たな傑作!オスカー女優が魅せる『パーフェクト・ケア』新映像が公開
デヴィッド・フィンチャー監督の映画『ゴーン・ガール』での怪演でも知られるロザムンド・パイクが主演を務める映画『パーフェクト・ケア』の本編映像が一部公開された。「ナメてた相手が実は…」の一形態でもある本作では、アカデミー賞女優ダイアン・ウィーストが目を見張る演技を見せている。
ロザムンド・パイク×ダイアン・ウィースト『パーフェクト・ケア』本編映像【動画】
『パーフェクト・ケア』で描かれるのは、高齢者の資産を合法的にだまし取る法定後見人マーラ・グレイソン(ロザムンド)が、ある裕福な女性を新たなターゲットとして狙いを定めたことから巻き起こる想定外の出来事が描かれる。ロザムンドは本作でゴールデン・グローブ賞女優賞(コメディー/ミュージカル部門)に輝く好演を見せている。
判断力の衰えた高齢者をサポートし、裁判所からの信頼も厚いマーラだが、その正体は合法的に高齢者の資産を奪い取る悪徳後見人。欲しいものはすべて手に入れてきた彼女が新たな獲物として、身寄りのない資産家のジェニファーに目を付ける。身寄りのない彼女なら難なくだませるはずだったが、その背後にはロシアン・マフィア(ピーター・ディンクレイジ)の影が見え隠れしていて……。
最近では『ジョン・ウィック』『イコライザー』シリーズなどに代表されるように、いわゆる“ナーメテーター”とも呼ばれる「ナメてた相手が強かった」系のアクション映画は連綿と作られてきた。『パーフェクト・ケア』もその系譜を継ぐ新たな傑作となっているが、そのナーメテーターとなる可愛い声と上品な笑顔が印象的な老女を演じているのが、アカデミー賞女優ダイアン・ウィーストだ。
ダイアンといえば、ウディ・アレン監督『ハンナとその姉妹』『ブロードウェイと銃弾』でアカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、1980年から1990年代を中心に活躍し、近年でもクリント・イーストウッド監督の『運び屋』にも出演。73歳になった現在でも第一線で活躍を続けている。本作では、資産のすべてを取り上げられた挙句、強引に介護施設に入れられてしまう、一見すると無力な老女として登場。だが、その後はロシアン・マフィアとも何やら関わりがあるような驚きの変化を見せることになる。
今回公開された本編映像では、ただの老女かと思っていたジェニファーがマーラに向かって「マズいことになりそうね」と不敵な笑みを浮かべ、素顔をほのめかす瞬間が切り取られている。本来であれば高齢者を守るための制度である後見人制度を悪用する主人公ということで全米で賛否両論を巻き起こしている本作で、欠かすことのできない重要な役割を担っている。
プロデューサーのテディ・シュウォーツマンは「ロザムンドと重たいシーンで真っ向勝負ができて、なおかつ可愛らしさや優しさ、温かみをにじみ出せる特別な女優が必要だった。彼女の裏の顔に気付かれないようにね。真っ先にダイアン・ウィーストが頭に浮かんだよ」とキャスティング当時を振り返っている。(編集部・大内啓輔)
映画『パーフェクト・ケア』が12月3日より全国劇場3週間限定上映&デジタル配信開始