『シン・ウルトラマン』斎藤工、主人公“シンジ”は意味のある名前
映画『シン・ウルトラマン』の主演を務める斎藤工が13日、都内で開催された円谷プロダクションのラインナップ発表会「TSUBURAYA CONVENTION 2021 SPECIAL PROGRAM」に出席。この日発表された、主人公の名前について言及する一幕があった。イベントには、監督の樋口真嗣と「ウルトラマン」（1966～1967）でスーツアクターを務めた古谷敏も登壇した。
庵野秀明が企画・脚本を務める本作は、特撮テレビシリーズ「ウルトラマン」の原点に立ち返り、“未だ誰も見たことのないウルトラマン”が存在する世界の体験を目指す作品。この日は、映画公開日が2022年5月13日であることが発表され、必殺技・スペシウム光線を放つウルトラマンを捉えた、18秒の特報第2弾も公開。さらに、“ウルトラマンになる男”と表記されていた斎藤ふんする主人公の名前が、神永新二（かみなが・しんじ）であることも判明した。
メガホンを取る樋口監督は、「まだ完成していません。公開日までにやらないといけない」と進捗状況を明かすと、今年1月に発表されたティザーポスターに写る中央のアイテムの名称が「ベーターカプセル」で、隣のドッグタグに刻まれた名前が「カミナガ・シンジ」であるなど、話せる範囲で最新情報を解説。映画について「お待たせしてしまって申し訳ありません。でも、お待たせしただけある作品になっていると思います。公開まで心を鬼にして頑張りたいと思います」と前を向いた。
ようやく主人公の名前が発表になり、斎藤も「僕も“ウルトラマンになる男”から脱せる」とニッコリ。また、名前の新二（しんじ）に注目して「樋口監督のお名前もそうですけど、シンジは意味のある名前だと思っています」と意味深な発言も飛び出す。新映像について「この映像から、いろいろと紐解いてくれる方もいると思います。（予告編に映る）光線に関しては大きなヒントになると思います」とアピールすると、「2年前に樋口監督と2021年公開と発表したのを覚えていますが、そこからパンデミックを経て（公開日が）こうなりました。この作品に関してはクランクアップして終わりではなく、ずっと共存している感じがあります。敏さんだったり、初代ウルトラマンへの大いなるリスペクトを込めた現場となりました。もうしばらくお待ちいただけたら」とファンに呼びかけた。
また、会場に駆けつけた古谷が「『ウルトラマン』から55年が経ちました」と感慨深げ。「現場では汗と涙と血と、改めて見るとウルトラ愛の強いキャストがたくさんいました。今回のウルトラマンも、愛と夢と希望をもたせてくれる作品になっていると思います。（公開を）心から嬉しく思います」と話していた。（取材・文：名鹿祥史）