第三者の脳に入り込み完全無欠の遠隔殺人…戦慄のSFノワール『ポゼッサー』公開決定
2020年のサンダンス映画祭でワールドプレミアされたブランドン・クローネンバーグ監督のSFノワール映画『POSSESSOR(原題)』が『ポゼッサー』の邦題で2022年3月4日よりヒューマントラストシネマ渋谷・アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開されることが明らかになった。
本作は、各国の映画祭にて39の部門でノミネートと15の受賞を果たしたSFノワール。第三者の脳に入り込み、所有者“ポゼッサー”として殺人を行う完全無欠の遠隔殺人システムと、人格を乗っ取られた男との生死を賭けた攻防を描き出す。監督を務めるブランドン・クローネンバーグは、鬼才デヴィッド・クローネンバーグの息子で、本作が有名人から採取したウイルスが売買される近未来を舞台にした『アンチヴァイラル』(2012)に続く長編第2作となる。
主演は『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』などのアンドレア・ライズボロー。意識を乗っ取られる男を『ファースト・マン』『ピアッシング』のクリストファー・アボットが演じる。
クローネンバーグ監督によると、まるで自分が自分でないような感覚に襲われ、自身の人格を再創造する必要を迫られた経験から着想を得て製作されたという本作。父親譲りの様式美と過激描写に加え、執拗なバイオレンス&セックス描写にスタイリッシュなカメラワークで、戦慄の物語が描かれることになる。(編集部・大内啓輔)