『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は「本当に三部作の完結編」トム・ホランドが宣言
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でスパイダーマンを演じるトム・ホランドが、最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(1月7日全国公開)がシリーズ三部作の完結編であると改めて宣言した。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でMCUでデビューしたスパイダーマンは、翌年公開の単独映画『スパイダーマン:ホームカミング』から始まった三部作などで活躍してきた。先日、プロデューサーのエイミー・パスカルがトムを主演とする新三部作の製作をFandangoのインタビューでほのめかしていたが、一旦はシリーズに区切りが打たれることになるという。
「今作が本当にスパイダーマンのホームカミング・シリーズの完結編だ。ジョン・ワッツ監督は新しいジャンルのスーパーヒーロー映画を創り出すという素晴らしい仕事をしたと思う。小さい街の親愛なる隣人のスパイダーマンが、実はジョン・ヒューズ(の映画のような)雰囲気を持ったまだ子供っぽい高校生で、この作品の中でより重大な責任を負い、大人になり、スパイダーマンに成長していくという、新しいタイプのスーパーヒーロー映画なんだ」
過去2作のピーターは「ずっとスパイダー・ボーイだった」と表現するトム。完結編はそんなピーターがいかにスパイダー「マン」へと成長していくかを描く物語になっていると断言する。「彼が大人になって、アベンジャーズの一員として、その重い責務を負うことを自ら選択する物語だ。そしてその過程が『スパイダーマン:ホームカミング』でピーター・パーカーを演じた時点の僕自身と、今現在の僕そして『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のピーターをぴったりと繋げてくれている」
実生活でもカップルになったMJ役のゼンデイヤ、ピーターの親友ネッド役のジェイコブ・バタロンとの仲の良さも作品に反映されている。三人のはしゃぎっぷりは、時に監督のジョン・ワッツを悩ませるほどだったそうだ。「僕らは集まるとすぐに前回別れた時の状態に戻れた。だけど時にはそれはジョンにとっては悪夢で、なぜなら僕らはついはしゃいでしまって、よくセットでコントロールできなくなってしまっていたから。それくらい、本当にキャスト同士の仲が良かった。でもそういうケミストリーがスクリーンを通してこの作品のキャラクター達に命を吹き込んでいると思う。僕らが実際お互いのことが大好きなことが観客に伝わるからこそ、ファンはピーター・パーカーの人間関係を深く気にかけてくれる」
ウィレム・デフォー(グリーンゴブリン役)、アルフレッド・モリナ(ドック・オク役)、ジェイミー・フォックス(エレクトロ役)といった歴代ヴィラン俳優が再集結を果たすことでも話題の本作。トムは内容について多くは語らなかったものの、「観客が映画を楽しんでくれることを願っている。僕たちが住んでいるこのクレイジーな世界から2時間28分の逃げ場になってほしい。更にクレイジーな世界だけど、安全に楽しめる。この映画を観て、充実感を味わってほしい。絶対にがっかりはしないと確信している。映画を観終わってから、僕たち3人のキャラクターにもっと愛情を持ってくれたら嬉しいな」と期待を寄せた。(編集部・倉本拓弥)