ドラマ「岸辺露伴は動かない」ジョジョ原作回、高橋一生&市川猿之助が白熱の演技合戦!良改変も話題
俳優・高橋一生主演で、漫画家・荒木飛呂彦の短編ストーリーを実写化したドラマ「岸辺露伴は動かない」の第5話「背中の正面」が28日、NHK総合で放送された。今回は荒木の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」本編に基づくエピソードとなり、俳優陣の原作要素の再現や、巧みな改変が話題を呼んだ。(※以下、第5話の内容に一部ふれています)
「背中の正面」は、露伴が山を購入した、「六壁坂村」周辺のリゾート開発を請け負う会社の営業部員・乙雅三(きのと まさぞう/演・市川猿之助)をめぐるエピソード。何故か決して背中を見せようとしない雅三に好奇心をかきたてられた露伴が、無理やり彼の背中を見てしまったことから、怪異に襲われる。
雅三を演じる猿之助は、背中を壁につけてズルズルと移動し、ブリッジ状態で階段を上るなど、奇妙な体勢を連発。SNSでは「原作通りの動きだな」という関心のコメントと共に「猿之助さん腹筋背筋スゴい」「猿之助さんの体幹すげーな…」など、原作を体現する猿之助の身体能力に対する驚きの声があがった。
漫画では、雅三を本体としていたスタンド「チープ・トリック」が露伴に取り憑くが、ドラマ版では、雅三の姿をした「何か」となって露伴の背中に出現。露伴に背負われながら、不気味な言葉をささやき続ける姿は、シュールだが実に薄気味悪く「市川猿之助さん怪演すぎる」「本当に不気味で良かった」と反響。猿之助を背負いながら白身の演技を見せ、ブリッジや歩行者に背中を付けて歩くシーンにまで挑んだ高橋にも称賛が寄せられた。
また原作では、この世とあの世の境目にあるという「振り向いてはいけない小道」が重要な役割を果たすが、ドラマでは、露伴の担当編集・泉京香(飯豊まりえ)が見つけた「平坂」が登場。日本神話にある「境目」としての「坂道」のエピソードと原作要素を結びつけ、さらに第6話の「六壁坂」にもつながる展開が描かれ、今回も脚本家・小林靖子の手腕を評価する声が。スタンドの表現も含め、原作ファンも納得の改変に「この改変は素晴らしい」「原作改変が神すぎる…」など絶賛されている。
ドラマ第2弾のラストを飾る第6話「六壁坂」は29日放送。露伴と京香が「ザ・ラン」(4話)、「背中の正面」(5話)ともつながる「六壁坂村」に訪れる。(編集部・入倉功一)