『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』脚本、ドクター・ストレンジ続編延期でリライトが発生していた
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(公開中)と『ドクター・ストレンジ』の続編『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(5月4日全国公開)の公開順が変わったことで発生した変更点について、脚本家のクリス・マッケナがVarietyのインタビューで語っている。
【画像】新キャラの姿も!『ドクター・ストレンジ』続編場面カット
当初予定していた両作品の全米公開は、『ドクター・ストレンジ』が2021年5月、『スパイダーマン』が2021年7月と逆転したものだった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で何度も延期が重なり、最終的に『スパイダーマン』が先に公開されることになった。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、ある作品のストーリーがその後の作品に影響を与えることが多い。クリスは「私たちは『ドクター・ストレンジ2』の要素を外していて、後から脚本に盛り込もうとしていました」と語ると、「執筆当初は(ドクター・ストレンジが)本作で起こる出来事(マルチバース)を複雑にすると危険であることを知っている設定でした」とキャラクター設定が異なっていたと明かす。
『ドクター・ストレンジ』続編が延期になったことで、『スパイダーマン』の脚本はリライトを余儀なくされた。「私たちは設定を変えて、ストレンジはマルチバースについて何も知らないという人物として描きました」とクリスは変更点を明かすと、結果的にこれがプラスに働いたそうで「より怖さを引き出しているんです」と補足している。
マーベル・スタジオの公式発表によると、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の物語は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』およびドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」から直結したもの。「ワンダヴィジョン」からスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)の登場が決定している。(編集部・倉本拓弥)