綾瀬はるか、月9初主演＆初の弁護士役！「元彼の遺言状」ドラマ化

　綾瀬はるかが、フジテレビの4月期月9ドラマ「元彼の遺言状」で主演を務めることが決定した。綾瀬は初の弁護士役で、今作が月9初主演。フジテレビの連続ドラマには2008年放送の「鹿男あをによし」以来14年ぶりの出演となる。

　原作は、2021年第19回「このミステリーがすごい！」大賞で大賞を受賞した現役弁護士（受賞当時）の新川帆立による同名小説。主人公・麗子（綾瀬）は、国内トップクラスの大手法律事務所で働く敏腕弁護士。容姿端麗でスタイル抜群の麗子は、派手な高級スーツを身にまとい、ヒールをカツカツと鳴らしながら風を切って我が道を突き進む人物だ。

　麗子は、あまりの剛腕さで問題を起こしてしまいボーナスの減給を言い渡され、処遇に怒り心頭で上司の前で啖呵（たんか）を切ってしまう。不本意な突然の休暇を手にいれた麗子は、怒りが冷めると同時に寂しさを覚え、昔交際していた栄治のことを思い出しメールを送るが、謎の男・篠田から「栄治は死んだ」と返信がくる。栄治は、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残していた。元彼が死んだ事実より、巨額の遺産に心が揺れ動いた麗子は、篠田と共謀して遺産を山分けする計画を立てる。

　狙ったお金をめがけて突き進む麗子だが、なぜか毎度殺人事件に出くわし、法的視点で渋々事件を解決する羽目になる。また、ドラマオリジナルのエピソードも描かれるという。

　綾瀬は、「初の弁護士役ですが、私が演じさせていただく剣持麗子は、クライアントを守ることにもその見返りにも貪欲で、全力疾走している感じです。勝つためにはどんな手も使い突き進む型破りなキャラクターの麗子と痛快な物語に毎週スカッとする、視聴者の皆様の明日の活力になるような作品にしたいです」と意気込む。

　原作者の新川は、自著に対して「ほしいものは自分で手に入れる。男が何度変わっても、女ともだちは変わらない。そんな女たちの、当たり前の日常を伝えたくて書きました。令和の女は強いぞ！」とコメントしており、今回の映像化に当たっては「綾瀬さんは主人公のイメージにぴったりです。どのような演技を見せてくれるか楽しみにしています」とメッセージを寄せている。

　演出は「HERO」シリーズ（2001、2014）などを数々手がけてきた鈴木雅之。これまで、綾瀬の出演作として映画『HERO』（2007）、『プリンセス　トヨトミ』（2011）、『本能寺ホテル』（2017）など5作品を手掛け、今回が6度目の演出となる。

　鈴木は、「目標はクラシックミステリーといいますか、古き良きミステリーの世界を照れずに堂々とつくろうと思っています。原作も昔のミステリーの雰囲気が漂った作品ですし、ミステリーは世界観が重要です。物語は、いかにもミステリーという軽井沢の洋館から始まります。オリジナルストーリーも描きますし、なにより、綾瀬さん演じる麗子をはじめ登場人物のキャラクターを、いかに魅力的に、印象的につくっていくかが大事だと思っています。綾瀬さんは私の一番好きな女優さんのお一人ですから、とても良い現場になると思いますし、楽しみです。クラシックミステリーというジャンルを連続ドラマでやる面白みはあると思いますし、作り手は気合が入っていますのでぜひともご覧ください」と語っている。（編集部・梅山富美子）

ドラマ「元彼の遺言状」は4月スタート、毎週月曜よる9時～9時54分放送