永瀬廉はもっと高みへのぼっていく!『真夜中乙女戦争』P語る魅力
永瀬廉(King & Prince)の魅力を、公開中の映画『真夜中乙女戦争』の高木智香プロデュサーが明かした。
新鋭作家Fの初の小説を基にした本作は、平凡で退屈な日々を送る青年が自分自身と東京を破壊するまでの夜と恋と戦争を描く。主人公の大学生“私”役を永瀬、主人公がひそかに恋心を抱く、「かくれんぼサークル」で出会った“先輩”役を池田エライザ、圧倒的なカリスマ性をもち、一連の騒動を首謀する謎の男“黒服”役を柄本佑が担った。
高木プロデュサーは、「この仕事をするなかで、常日頃から『スクリーンをもたせるのは単純な美醜ではない』ということを感じているのですが、そういう意味で『彼はスクリーンに愛される人だ』と思いました」と永瀬を絶賛。「その所以(ゆえん)は恐らく彼の目にあると思います。一見キラキラとした王子様のようでありながら、誤解を恐れずに言えば圧倒的に目が昏(くら)い。憂いを帯びた強い目、どこか色気があるその陰りに惹きつけられました。伸び代を感じましたし、おこがましいですが彼と一緒に俳優・永瀬廉の代表作をつくりたいという思いでオファーしました」と起用理由を述べる。
また、「永瀬さんには、周囲が何かを背負わせたくなる“器”のようなところがあるのだと思います」と分析。「“私”は、観客が感情移入して観るにあたって過不足の無い容れ物でいなければならない役。余計な要素を排した抑制された芝居というのは、主張する芝居の何倍も難しいのですが、すごいところまで来てくださったという気持ちですし、これからもっと高みへのぼっていく方なのだろうと思います」と難解な役柄に挑んだ永瀬に称賛を送る。
劇中では、何者にもなれず、自意識で塗り固められた“私”が変貌していく様子を永瀬が熱演。高木プロデュサーは、「本作で見せてくださった普段の明るい彼からは想像もつかないような“死んだ魚のような目”や、“先輩”と“黒服”との出会いを通してその目が揺らぎ、次第に光が宿っていくさまをぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです」とあらためて惹きこまれる永瀬の“目”のスゴさを語っていた。(編集部・梅山富美子)