ジャック・オーディアール×セリーヌ・シアマ『パリ13区』日本公開が決定
ジャック・オーディアールが監督を務め、セリーヌ・シアマと共同で脚本を手掛けた映画『Paris, 13th District(英題)』の邦題が『パリ13区』に決定し、4月22日より新宿ピカデリーほかにて全国公開されることが明らかになった。
本作は、映画『ディーパンの闘い』『預言者』『ゴールデン・リバー』などで知られるオーディアール監督の最新作。脚本を『燃ゆる女の肖像』で話題を呼んだセリーヌ・シアマと共同で執筆し、北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネによる3つの短編「アンバー・スウィート」「キリング・アンド・ダイング」「バカンスはハワイへ」を原作とする物語が描かれる。
コロナ禍で撮影期間が限定されたために、クランクイン前のリハーサルに力を入れ、今までにない濃厚な作品づくりが行われたという本作。コールセンターで働く台湾系のエミリーと高校教師のカミーユ、33歳で大学に復学したノラ、そしてポルノ女優のアンバー・スウィートという、多文化で活気あふれる現代のパリに生きるミレニアル世代の若者たちの人間模様が、モノクロの映像美で大胆に描き出される。
本作は第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、先日ノミネーションが発表された第47回セザール賞では撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞、有望若手男優賞の5部門に選出されている。(編集部・大内啓輔)